九月九日は重陽の節句ですね。新暦では何となくピンとこないのですが、今年の旧暦の九月九日は新暦の10月21日?だったと思うのですがその頃になると菊の花も咲き重陽の節句らしくなるんでしょうね。陽の最大の数九が重なる日なので御目出度い反面極まって反転しやすいということで御祝いと厄払いをしたようです。菊の花は現在もお料理等に使います、シャキシャキとした食感でああ秋だなあ〜と思います。菊の花は解毒作用が有るのですね、重陽の節句に菊酒を飲むのも不老長寿等を願っているようです。重陽の節句に菊慈童の話を聞きます、皇帝の枕を跨いだ慈童が追放される時に不憫に思った皇帝が二つの偈を与えその偈を菊の葉に書き付けて祈っている間に菊の露が川になりその甘露の水が不老長寿の水になったということです。重陽の節句に菊酒を飲み、菊の花を真綿で覆って菊の香をうつし翌朝露で湿った真綿で体を清め不老長寿を祈る習慣も素敵ですね。私は九州出身なので旧暦の重陽の頃はおくんちの季節だなあ〜と懐かしく思い出します。それと菊の花というと嫁ぎ先の父が毎年大きな菊の花をコンクールに出していました、1年間日差しや雨、台風から守り毎日手入れをしてやっと大きな花が咲きます。毎日毎日よくやるなあ〜と思って見ていましたが父が亡くなって随分経ちますが、この時期になると菊の花が無いことに何となく寂しさを感じます。父が育ててくれていた鈴虫も父がいなくなって家の中で鳴くことがなくなりました、綺麗な声に癒される反面ちょっとうるさいなあと思っていたのですがこれも寂しくなりました。日本の季節を大事にする習慣が長く続くと嬉しいですね。