関東も梅雨に入って、途端にムシムシする様になってしまいました。
毎年孫2号、4号、5号の小学校のウォーターパークと呼ばれているビオトープで蛍狩りをしていたのですが、去年からコロナで親のみということになってしまって行けなくなってしまいました。残念です!
昔は自宅辺りではわりと何処でも蛍がいたよ!どうしてそんなに蛍狩りしたいの?と主人は言うのですが、私は工業地帯に育って、子供の頃には殆ど自然に飛んでいる蛍を見た事がありません。なので、自然の中の蛍狩りは憧れで、フワ〜っと飛んでいる幻想的な情景が見たくてたまりません。でも、外には蚊が飛んでいるし、誰もなかなか付き合ってくれません。行きたいなぁ!
お稽古で、四畳半には一聲山鳥曙雲外(いっせいのさんちょうはしょうんのそと)を、八畳には萬點幽草中(まんてんゆうそうのうち)を掛けています。
萬点幽草中は萬点水螢秋草中(まんてんのすいけいはあきくさのうち)が原文なので、少し原文と違っています。日本では中国と違って、蛍は夏だからでしょうか。
和漢朗詠集、 夏、郭公(かっこう)の題で、許渾(きょこん、唐の詩人)の作で
一聲山鳥曙雲外 萬点水螢秋草中
と有ります。
これは許渾の詩ですが、和漢朗詠集でも先日書いた「白氏文集」からの漢詩が多く使われているということで、季節季節で読んでいくと面白いですね。和漢朗詠集の中には、お稽古に使う御銘に良いなぁ!と思う言葉が沢山有ってそれも楽しみです。
和漢朗詠集の郭公の章を読んでいると、先日のホトトギスが恋しくなります。あの日以来声が聞こえないので、何処かに行ってしまったのでしょうね。もう一度来てくれると良いのに!と思いました。
二部屋に対の詩が掛けられて、家全体が郭公や蛍に彩られている様でほんわか幸せになります。