お知らせ・コラム

茶会が終わりました

桜満開の中、無事に「桜と東洋陶磁茶会」が終わりました。

楽しい二日間でした。

茶会はお席によって、お客様によって、盛り上がる話題がそれぞれ違って気付かされる事も沢山です。

あるお席は、五祖弘忍(ぐにん)の門下で筆頭だった神秀(じんしゅう)の詩が有ったから慧能の「本来無一物」の詩が出てきたのよねぇ!とか六祖慧能禅師の話(次の機会に詳しいお話しは書きますね)で、あるお席では韓国の宗廟の話で、あるお席では緑青磁の窯跡でキャディーさんに怒られたお話、あるお席では鵲の鳴き声で、それぞれのお席で違う話題で大盛り上がりするのもとても楽しい時間です。

難しい話題は皆さんついて来られてるかな?と思うので少し解説しながら退屈にならないようにお話ししますが、お客様が何か持って帰ってくださる事も茶会の嬉しさです。

これだから皆様と過ごす茶会はやめられないのです。どんな話題にもついていけるように勉強しなければ!と思わせてくれるのも茶事や茶会で、人生の糧です。

今回は桜とお茶の原点でもある中国、韓国、東洋陶磁器がテーマでしたので、お道具に蝶や桜、春を連想させる物も満載、東洋陶磁も中国の五代時代から隋、北宋、南宋、元、明、清、高麗の物も使い、寄付、濃茶席、薄茶席、三席とも沢庵禅師のお軸に見守られながら、大事に使われてきた日本の釜や塗物、本当にお茶の原点から日本の茶道に至るまでを感じられました。

今回は書院にも初めて文房具を、澄泥硯(ちょうでいけん)、和田玉(ホータンギョク、現在のウイグル自治区で取れるそうです)の硯屏(けんびょう)、象牙の筆、墨台に一閑人、筆架に蟹(よく使う蓋置には文房具からの物が多いです)、文房具も楽しいなぁ!と感じました。

点心も竹万さんが心を尽くしてご用意下さいました、有難うございました。

おいでくださいました皆様楽しんでいただけましたでしょうか、有難うございました。

会記等、会員専用ページにアップしようと思っています。

宗香

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