お知らせ・コラム

茶の源流をたどる茶会と来年の美術ツアー

あっという間に事始めの13日が過ぎてしまいました。まだ今年の行事に翻弄されていて来年の事まで考えられないのです。どうしましょう。。。。。
来年の2月22日(日)、23日(月)に五島美術館で「中国の陶芸展」にあわせて、淡交社さんの企画で「早春の五島美術館 茶の源流をたどる茶会〜中国陶磁と宋代点茶を愉しむ〜」という茶会を五島美術館の「古経楼」で席持ちをさせていただきます。薄茶席代わりに鄭燕先生の宋代茶席、点心は三友居さんです。宋代茶席では宋代流の茶を点てる体験もできるようですよ、私もみんなの目を盗んで体験しに行ってみたいと思ってます。
昨日下見をする為に五島美術館に伺ってきました。庭園にはまだ所々紅葉が残っていて綺麗な景色でした。
中国陶磁をこよなく愛している主人は茶会に向けて色々と考える事が楽しそうです。
主人の東洋陶磁好きは、20代前半の頃徳禅寺の和尚様の運転手で川瀬忍先生のお宅、川瀬家に伺った時に始まったようです。お若い頃の川瀬忍先生、川瀬竹志先生とお会いして、年齢的には少し上でしかないというのに格の違いを感じて、そのうちこういう方達と同等とはいかないまでも、少しは近づいてお話がしたい!と思ったのがきっかけだったようです。
少し経って、川瀬竹志先生と中国陶磁の旅に行こう!と誠之会の会員の方達と「誠之会美術ツアー」を立ち上げ最初は台湾の国立故宮博物院に、次の年から毎年毎年中国の古窯を巡る旅に行くようになりました。中国の古窯巡りは21年、有名な窯跡には何回も行きましたし、途中から中国陶磁の学者でいらっしゃる中澤先生、陶芸家川瀬忍先生にも参加していただいてマニアックな学者さんしか行かないんじゃないの?という窯跡にも足を運びました。おかげで、博物館や美術館の中国陶磁を見るとその場所の景色や風の匂いを思い出します。ここ2年は韓国の古窯に足を運んでいます。
来年も鶏龍山(粉青沙器)を中心に行ってこようと思っています。偶然にも鶏龍山陶芸村の村長さん(イム•ソンホ先生)をご紹介いただき鶏龍山の窯跡にも行けそうです。
20年前に鶏龍山に行った時に陶片を見せていただいた「ピカピカ」という喫茶店を探せない?と無理な事を旅行社に言っていたのですが、それも村長さんに確認すると、まだやっている!との事、「ピカピカ」にも立ち寄ろう!と思っています。担当者さんに「20年前の喫茶店の名前を覚えていた私を褒めたいよね」とラインをしたら、「神」のスタンプをいただきました、本当に自分ながら偉かった!と思っています(笑)
五島美術館の茶会も、誠之会美術ツアーも、来年初めの初釜も楽しみが目白押しです。
     宗香

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