関東は梅雨入りしました。梅雨らしくシトシトと雨が降っています。
茶会の1日目の雨は、お客様がお帰りになる迄はどうにか降らないで、2日目も曇り空ながら雨にならずにいてくれました。めでたしめでたしでした。
特殊な灰形もご覧いただき、皆様に喜んでいただいてこちらも嬉しくなりました。
今回は灰形の会ですから、宗旦の長男である閑翁宗拙(かんおうそうせつ)の灰形の軸を掛けました。
薄茶席は尊円親王が書かれた、和漢朗詠集、李嘉祐(りかゆう)の詩と和歌
千峯鳥路含梅雨(せんぽうちょうろ、ばいうをふくむ)
五月蝉聲送麦秋(ごがつのせみのこえ、ばくしゅうをおくる)
夏山の 峯のこずえの高ければ 空にぞ蝉の声ぞきこゆる(詠み人知らず)
ちょうど梅雨に入り、麦秋で、蝉が鳴くようになれば初夏が終わるけれどまだその時期には遠く、という良い時期に掛けられました。
尊円親王とか尊円法親王(ほうしんのう、ほっしんのう)とか呼ばれる方は、伏見天皇の第六皇子、京都の青蓮院門跡(もんぜき)として青蓮院に入られた方で、書法の青蓮院流を作られた方です。流石に素晴らしい字です(私は悪筆で字の良し悪し等分かる訳がないのですが、綺麗だなぁ!と見ています)
2日目の薄茶席の花入にはテッセンを生けました。本当?のテッセンです。
キンポウゲ科で、割と小さな白い花で、がく片が6枚です。原産地は中国。
今テッセンの名前で売られている物はクレマチスの園芸品種が多いですね。
テッセン、原産地、中国、咢片6枚、雄しべ雌しべは濃い紫色
カザグルマ、日本固有種、咢片8枚、テッセンよりは少し大きめの花で白と薄紫があるようです。原種は絶滅危惧種になっていて、自生地は神奈川県でも数カ所しかないそうです。
クレマチス、園芸品種、華やかで綺麗ですよね!
拙宅に咲いている中国原産のテッセンは、結構長い間咲いています。真冬は咲いていませんが、まだ寒い時期にも咲いていました。クレマチスの様に「わぁ〜〜華やかで綺麗❣️」という感じではなく、なんとなく地味に、ひっそりと咲いていて、自己主張していない所が可愛いなぁ!と思ってしまいます。
私も基本的には人見知りですので(そういうと、皆様がえ〜〜!嘘でしょ!と仰います。そういう風に見えないらしいです。でも、人前で挨拶等をしなければならない!と事前に分かっているとお腹を壊してしまいます。中学の時、突然黒板の前で自己紹介をしなければならなくなって、前に出たのですが上がってしまって、自分の名前も分からなくなり、私は誰?ここは何処?状態で青くなって立っていた事もあります。人は見かけによりません(笑))希望は地味にひっそりと生きていきたいので、テッセンに共感を覚えてしまいます。
ご参加の皆様、いらして頂いて楽しんで頂いて有難うございました。
私共も楽しい、有意義な時間を皆様と共に過ごせました事に感謝をしております。