昨日は人日(じんじつ)の節句、七草の節句とも言われて七草粥を食べる日でした。皆様召し上がりましたか?私は初釜のお干菓子を作ったりしていて食べられませんでした。というか、もう夕方には身体が電池切れしていて作りたくなかった(笑)お正月からだらだらし過ぎて頑張りが効かなくなってしまってますかねぇ?6日から少しづつ仕事モードに変換しつつあります(笑)
人日の節句は古代中国では、元旦は鶏、2日は犬、3日は羊、4日は猪、5日は牛、6日は馬、7日は人、8日は穀、其々、殺さない、食べない、処刑しない、という決まり事が起源とされていて、7日は人なので人日となった!その日には七草の羹(あつもの、スープ?)を食べると言われているようです。日本では若菜を摘み、小松を引く「子の日の遊び」と重なって七草粥を食べるようになったとか。。。今年の正月の初子日は7日でした。若菜を摘み、小松を引いて優雅に過ごしてみたい。ですが、箱根駅伝を見て、テレビを見て、食べて、ウトウトする、幸せな時間を過ごしました。じっとしていられない主人はあちこち出没しては、あっちでガタガタ、こっちでトントン、それに付き合っていると休めないので、勝手にやって!と知らん顔をしていました(笑)
ボーッと見ていたテレビですが、幕末、藩の意向で密航してイギリスに留学した薩摩藩の19名、長州藩の5名の番組をやっていました。どちらの藩も、大国の脅威に対してこのままでは日本が立ち行かなくなる!との切実な想いからだったのでしょう。薩長同盟を成し遂げた坂本龍馬も亀山社中を起こし世界を知っていたと思われますし、世界を見てきた人達によって明治維新が起こったのだなぁ!今まで、あんなに仲の悪かった薩長が、利害が一致したとはいえどうして明治維新がうまくいったのだろう?と思っていましたが、イギリス留学の中で、薩長の若者達の日本の為に一致団結しなければ!という想いが有ったのだ!と目から鱗でした。とっても為になる番組でした。
初釜に向けて、着々と準備を始めています。いらしてくださる皆様、どうぞお楽しみに!お気を付けていらしてくださいませ。毎年同じような事しかできませんが、誠之庵の皆でお待ちしております。
年末にお花屋さんをやっているお弟子さんからお正月用の花材を頂きます。立華に良さそうな花材なのですが、茶道を仕事にしよう!と決めた時点で、器用に物事をこなせない私は(茶花を生けているのに、どうしても華道の花の姿が出てしまうのです、頭を切り替えられない、不器用ですよね)華道を諦めました。お弟子さんにいただいた花材を眺めながら、どうするかなぁ?と思って、池坊をやっていた母が華道の事を何百ページにもまとめて本にしたものを引っ張り出して見直しました。花器が有ると華道を諦められない!と捨ててしまったり、人にあげたりしたのですが、幾つも持っていた立華瓶だけでも1つ残しておけば良かった!ともう立華なんて生けられないのに、それでも少し後悔しました。
折角の花材ですから、自由花の様に生けて玄関に飾って皆様をお待ちしております。
寒くなる様です、どうぞお気を付けてお出ましくださいませ。
宗香