いよいよ関東も梅雨入りしました、少し前まで梅雨の時期は急に涼しい日があって、夜も夏掛けだとちょっと寒いかな?という事がありましたが、このところもうそんな事はないですね。毎年、梅雨明け迄は毛布かお布団を仕舞わないでおいたのですが、今年はもう洗って干して仕舞ってもよさそうだな!と思っています。
11日には雑節の入梅に入りました。現在は太陽が黄経80°に達した時が入梅となっているようで、暦には〇時24分となっています。
元々は、芒種の後の壬(みずのえ)の日が入梅だったそうです、昔の暦ですと12日が壬子なのでその日だったのでしょうか?
梅の実が色付く季節です、
梅は1年の最初に開花するので春告草と呼ばれます、ここから旧暦12月(新暦1月)には梅が開花するので梅初月、5月には梅の実が色づき始めるので梅の色月、6月には入梅、梅雨時は黄梅雨、日本に梅は欠かせません。
今年も誠之庵の梅は豊作でした、今年も梅仕事をし、まづは梅ペーストを作りました。青梅を潰すのですが硬くて潰れないので包丁で実を削りひたすら弱火で煮るだけです、お砂糖も蜂蜜も入れていないのでお料理にも使えそうです。梅シロップも瓶の中で出来つつあります。楽しみです。
梅雨の時期の雨にはいろんな名前がついています。よく使われるのは、五月雨、卯の花腐し、梅霖、半夏雨、その他にもたくさん有ります。
五月雨は聖なる水垂れ、サ(聖なる)ミダレ(水垂れ)が語源とか。
田植え用の水を取るので水取雨
栗の花が落ち始めるので栗花落雨(つゆ、つゆりあめ)
栗花落は白滝姫の物語りからの言葉です、身分の低い青年が身分の高いお姫様に恋をして和歌を送ります、あまりにも身分が違いすぎるので最初は振られるのですが、諦めずに和歌を送り続けるとその和歌が天皇に認められてお姫様と結婚しますが、貧しい暮らしはお姫様の身体を蝕み幼子を残して梅雨の頃に亡くなってしまいます、青年は打ちひしがれながらも手厚く葬ったお墓の前に泉が湧き出し、その泉に栗の花が散り落ち、青年はそこにお堂を建て、姫を祭り、姓を栗花落(つゆ)と改め、今でも青年の子孫が井戸を祭っているそうです。山田の里、行ってみたいですね。
鬼滅の刃に登場する「栗花落(つゆり)カナヲ」はこの話から命名されたとか。。。。。?本当?
これからの梅雨、大雨にならずに程々に渇水にならない程度に降って欲しいものです(祈)
宗香