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天文年間の会記に出てくる「ヤロウ」というお茶を入れていた 器があります。漢字で書くと「薬籠」」です。 この器は天正十四年(一五八六)の津田宗及の会には 「○○」として登場してきます。現在もそのように言っています。 さて何のことでしょうか。 ヒント→蓋の合口が胴の真中辺にあります。 <答え> 中次(なかつぎ) 合口が中ほどにあるのでそのような 呼び方をしています。 |
② 中国で古代から愛好されているラーメンの器でも御馴染みの 文様を何といいますか。 電光形を図案化したもので方形の旋回紋。 方形の渦巻状文様。単独ではなく、数個連続するのが特色。 ![]() ヒント→いなずまのような、屈曲する線で描いた模様。 カミナリの文様 あまりにヒントが答えに近いでしょうか? <答え> 雷紋(らいもん) |
③ 東京に今も場所の名前をお答えください。 もともと江戸城内の茶道を司る御数奇屋頭 (おんすきやがしら)の屋敷があったところから付きました。 <答え> 数奇屋橋 |
④ もう一つ東京の場所の名前をお答えください。 こちらは織田有楽の屋敷跡からつきました。 駅は東京駅と新橋駅の間です。 ヒント→「○○○で会いましょう」 <答え> 有楽町 |
⑤ ・天正八年(一五八〇)十二月九日 利休は「ある茶碗」を初めて棗に取り合わせました。 天正十四年十二月十三日には「宗易形ノ茶ワン」 (久政茶会記)が登場し、今焼茶碗、瀬戸茶碗、黒茶碗などの 国焼が頻繁に用いられるようになりました。 さて「ある茶碗」とは何のことでしょうか。 高麗茶碗の形を写したのであろうといわれています。 長次郎作の「勾当(こうとう)」「道成寺(どうじょうじ)」などが この手になるのでしょう ヒント→「○○ノソリタル茶碗」 <答え> ハタノソリタル茶碗 |