中国ドラマの矛盾?ドラマの中で茶会をしていました。団茶(皇帝に献上したという龍鳳団茶が有名です。誠之庵の入口の手前に竜鳳団茶が掛けてあります。説明しないと誰もお茶とは気が付いてくれません。龍と鳳凰の形が押してあります。綺麗ですよ。誠之庵にいらっしゃった時には是非見てみてくださいね)を薬研で挽いて粉にして茶碗に入れお湯を注ぎ茶筅でかき混ぜて、飲むというより茶碗の中にどの様な景色を彩る事ができるか!を競い合っていました。確かにそういう茶会があったようですね。そこで使われていた茶筅(そんな細かい所まで見るなよ!と言われそうですが(笑))!今私達が使っている茶筅が!いやいや、その時代にその茶筅は無いでしょう!その頃の中国ではヘラの先を割いた様な茶筅が使われています。その時代の絵画などにも描かれています。結構苦労して昔の中国で使っていた茶筅の図をみつけました。ヘラの様なものに綺麗な飾りも付いています。又々職業病でした。ドラマを作った方達、別に粗探ししているんじゃ無いんです。ちょっと気になるだけです。すみません。
美術ツアー2日目
前日、名古屋城の御深井丸(おふけまる、この御深井丸に窯が有った(城外だったとも言われている様ですが)という尾張徳川家のお庭焼き御深井焼はこの御深井丸に因んで名前が付けられたと)には入れなくて周りを歩くだけになる!というので「え〜!じゃぁそこに行くよりも「櫃まぶし」を食べたい!」と又々我儘を、スーパー添乗員さんがすぐに本社に「やっぱり櫃まぶしが食べたい!と仰っているので、団体を受けてくれる美味しいお店を探してください」と連絡してくださって‥‥(本当にすみません!)名古屋城はパス!
ゆっくりと熱田神宮をお参りする事にしました。
前に熱田神宮に行った時には何も分からずただウロウロしただけですが、今回はガイドさんに説明してもらいながら、本殿の参拝、本殿の裏側に回り1番神様に近い場所でもお参りができました。なんて有難いんでしょう!
弘法大師空海のお手植えと言い伝えられている御神木の大楠、バスの中でガイドさんが「大楠の木には白蛇が住んでいると言い伝えられていて、木の根元に毎日卵を五、六個お供えするんです。白蛇が飲み込んでいるのか無くなるんです」と、罰当たりな私「誰か持って帰ってるんじゃないの?」という問答があって、興味津々行ってみました。卵はもう金網に入っていませんでした。確かに、誰かに取られないようにしてありますし、烏などにも取られないようにしてありました。やっぱり神の使い白蛇なんでしょうか?パワースポットの大楠を待ち受けにするといい事があるそうですよ。
蛇は縁起が良いと言われています。裏千家の淡々斎は巳年でいらっしゃったので、大奥様(私達は淡々斎の奥様、嘉代子奥様の事をそう呼んでいました)は庭に蛇が出てくるとお塩をお供えして祈っていらっしゃった!と聞きました。
熱田神宮に行ったら是非訪れたかった「大国主社の太郎庵椿」画家で茶人であった「高田太郎庵(表千家覚々斎手造りの茶碗「鈍太郎」を持っていた方だそうです)」が熱田神宮から椿を分けてもらってその名前が付いたと言われています。その椿が関戸家(豪商、数寄者)に伝わって「関戸太郎庵椿」とも呼ばれるそうです。
「鈍太郎」の茶碗は後に益田孝が入手しその茶碗の名前から「鈍翁」と名乗るようになったとか‥
妹分にお稽古の皆様にお土産として「きよめ餅総本家」で「藤団子(とうだんご)」を買ってきなさい!と言われていたので、頑張って歩いて熱田神宮東門の側のお店に行ってきました。
そうそう、熱田神宮には清水社があって、「蓬莱信仰」から中国の楊貴妃とも関わり(女神の化身とも)があるとされ、湧水の泉の中央に石(楊貴妃の墓石と云われているそうです)があり柄杓で水を3度かけると願いが叶い、この湧水で肌を洗うと美しくなる!と云われています。勿論湧水でお顔をペチャペチャしてきました。美人になれるかなぁ!
昼食へ
旅行社(JTBガイアレック)に迷惑をかけてまで食べたかった念願の櫃まぶしを!美味しかった〜!こんなに食べられないよ!と思ったのにペロッと頂いてしまいました。
荒川豊蔵記念館へ
荒川豊蔵氏が志野の筍絵の陶片を見つけたことにより、志野が瀬戸ではなく美濃で焼かれていたと証明された無田洞古窯(むたぼらこよう)跡、記念館では筍の陶片、国宝志野茶碗「卯花墻(うのはながき)」と同じ陶片も見せていただきました。
土岐市美濃陶磁歴史館へ
まづは国史跡「元屋敷陶器窯跡」へ、16世紀後半美濃窯において茶陶(美濃桃山陶)の生産が始まります。その前段階の天目茶碗、小皿、摺鉢から、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部を焼いていた窯です。出土品は重要文化財に指定されています。歴史館では学芸員さんの説明を受けながら、瀬戸、黄瀬戸、志野、織部黒、黒織部、青織部、総織部、鳴海織部、赤織部、志野織部、美濃伊賀、美濃唐津、それらを沢山見せていただきました。
此処で明日伺う小栗健吾先生と合流、明日が楽しみです。
宿泊ホテルへ
夕食もた〜くさんの種類で、お腹いっぱい美味しくいただきました。
勿論ホテルのお部屋で二次会!二次会でしか話せない話題が満載なのです。
楽しく勉強になった1日でした。
2023/04/12