お知らせ・コラム

今日は大雪(たいせつ、二十四節気)なのに関東は暖かいです。大雪ですから、もう晩秋から初冬に使う小春日和は使えないんじゃないかしら?と思うのに小春日和みたいなお天気です。熊のニュースもまだ報じられていて、この季節感では熊も冬眠して良いのか?まだ冬眠しなくても良いのか?と分からなくなってるんじゃないかしら?なんて思ってニュースを見ています。
先日のお稽古でお弟子さんが茶杓の銘に「ならい」と使いました。「ならい、ならひ」「冬に吹く風の事だそうです。」漢字は有るのかしら?の私の問いに「ひらがなでした」と。。。
そうなると調べてみたい!
冬の季語のようです。東日本の海沿いに吹く、山並みと並行して吹く、冬季の寒冷な風。関東地方では「北風」を「ならい」と読むとの事、地方によって風向きが違うので、関東地方では北東の風、茨城県では、北東の風を「筑波ならい」、北風を「本ならい」と呼ぶとか。。。近畿地方以西では「あなじ」、日本海側富山県以北では「たまかぜ」というとも書いていました。
という事は、地方によって吹く風の方向が違うから、地方によって漢字も違うっていう事ですね。そうなんだ〜!
冬の風の季語は沢山あります。ちょっとここでは書ききれないくらい。寒風、風冴ゆる、凍て風、冬の風、凩(こがらし)、北風(きた)、空風(からかぜ)、北颪(きたおろし)、北しぶき、ならい、乾風(あなじ)、たま風、べっとう、星の入東風(ほしのいりごち、星はすばるの事らしい)、神渡し、節東風(せちごち)、八日吹き、虎落笛(もがりぶえ)、鎌鼬(かまいたち)、雪風、小春風、季節風、隙間風、落葉風。新年には、初風、初東風、初松籟。晨風(あさかぜ)なんてものも。一度調べてみてください。楽しいですよ。
虎落笛は柵や竹垣の竹に強い風が当たって、尺八みたいに竹の中で音が鳴る現象みたいです。中国では虎の侵入を防ぐ柵だったので虎落、虎も落ちる(笑)貴人が亡くなると遺体を仮安置する殯(もがり)の風習があります。その殯宮(もがりのみや)に設けられた竹の柵から、虎落を「もがり」と読んだという説も書いてありました。どうなんでしょうね。
お弟子さんに「時々、天気予報士さんが季語を使われるから、聞いてると銘を考える時に役に立ちますよ」と言うんですが、天気予報も勉強になる事が多いですね。
寒くなると古傷が痛む孫4号、先日、痛いけど、歩かなきゃいけないけど、どうしても行きたい学校の行事に行った!と聞き心配していたら、帰って来て「痛かったけど、無念無想で歩いた」と。。。無念無想(笑)仏教用語で無我の境地に入って一切の想念を離れる事!よくそんな言葉知っているなぁ!ゲームから?アニメから?漫画から?本で読んだのかな?仏教のお話からでは無いのは明らかだな!何から得たにしろ、難しい言葉をそれなりに使える事は素晴らしい!と婆々馬鹿で考えました。
何にでも触れて覚えていく事は大事ですね、おばあさんになっても知らない事だらけですから、堅苦しい本や堅苦しいお話だけではなくても、楽しい漫画も、ドラマも、いろんな事に触れていきたい!と思った次第です。

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