お知らせ・コラム

露地

今、主人は本の原稿と8月の鎌倉支部特別研究会の準備でパソコンに向かっている時間が長くなっています。

デスクトップではなくてノートパソコンにしてから、居間?(お茶仕様の家なのと、諸々の道具に押し潰されそうなのとで、普段の生活スペースは寝る空間とお風呂、茶事をする為に取っているちょっと広いお台所でお食事もテレビも見ています、なので台所の様な居間の様な(笑))に持ち込んで仕事をしています。先日、主人が一生懸命原稿を書いている横で私は面白いテレビを見ながら大笑いしているのに、それに文句も言わず原稿を書いている主人でした(笑)歌声だけで誰か当てるという番組、その歌手の方がとても感動する歌声で、どなたなんだろう?と思っておりましたら「木山裕策」さん、今まで存じ上げなくて損したなぁ!と思ってしまいました。それからはよく聞かせていただいております。

先日の茶事は1日目は大雨、2日目は良いお天気で露地の心配をしなくてもよかったのですが、3日目はどんより曇っていて、いつ降ってもおかしくない曇り空で、本当に時々パラパラと降ってきたり、時々晴れ間があったり、コロコロと変わるお天気でした。こういうお天気の日が一番厄介で、お外の当番の方ははらはらし通しです。初座にお入りいただく時には少し前まで降っていて露地笠は要るかしら?今は降っていないから要らないかしら?と思いましたが露地下駄のみで大丈夫でした。中立、お帰りの時には、露地草履にするか?露地下駄にするか?という空模様。外の当番の方はしょっちゅう空の確認に外へ行き、私はスマホの天気情報の雨雲予報を見ながら、2人で会議を‥‥(笑)、後座のお迎えは銅鑼にする?喚鐘(かんしょう)にする?外はどんな感じ?雨は降っていないから銅鑼で良さそうね!等なかなか大変でした。裏の人達がこんなに苦労していると分かるのは、こういう苦労を経験した人だけなのです。なので、茶事は客も亭主も半東も外回りも台所も経験して初めて、感謝しながら楽しめるのだと思います。それぞれの苦労が分かりますからね。

点前は勿論、灰形も茶花も湿し灰や藁灰も経験してみると、作ってくださった方への感謝の気持ちが大きくなります。何でも経験です。出来る出来ないは二の次と思って経験だけでもしてみると勉強になります。

私もまだまだ経験しなければいけない事が沢山あるので頑張りたいと思います。

宗香

 

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