今、ワールドシリーズがドジャース勝利で終わりました。おめでとうございます。3人の日本人が活躍しているのでやはりドジャースを応援してしまいますが、途中からもうどちらが勝っても、どちらのチームが持っている諦めない強い気持ちも素晴らしい!と思いながら見ていました。北九州出身ですから、子供の頃は西鉄ライオンズの試合を見に平和台に連れて行ってもらっていましたが、西武ライオンズになって埼玉に行ってしまった時にはとっても寂しい思いでした。孫6号がソフトをやっています、先日はバットのカキーンといういい音を出して打っている動画を見て、頼もしくなったな!と嬉しくなりました。
昨日は稽古場の開炉でした。出席者は4班、水屋(点前やお運び、水屋)、濃茶席客、薄茶席客、点心席客と其々分かれて回っていきます。本当は後見も任せたいのですが、それは嫌だ!というので私や娘が担当し、主人は毎年稽古場の開炉は点心席に陣取って皆様のお相手(呑みたいだけ?)をしています。
開炉のお菓子というと、おぜんざいや亥の子餅、今年の主菓子は久し振りに「きびぜんざい」にしました、もちきびを炊いて少し突いて菓子椀に盛り、1日かけて炊いた粒あんをトロッとかけます、美味しいですよ。今年のようにキビだときびぜんざい、粟だとあわぜんざい、蕎麦がきだと蕎麦ぜんざい、餅米でも、焼いたお餅でも、なんでも大丈夫です。
元々の亥子餅の代わりです。
元は古代中国で亥の月、亥の日、亥の刻に穀物を入れた餅を食べて、子孫繁栄、無病息災を祈った俗信が平安時代頃日本に伝わり食べられるようになったようです。
彬子女王殿下が何かに明治頃までは宮中で行われていたという玄猪の祝(げんちょのいわい)の事を書かれていらしたな!ともう一度広げて見てみました。
宮中では亥の月亥の日亥の刻に、大豆、小豆、豆(ささげ)、胡麻、栗、柿、糖(飴)の七種の粉を用いて亥子餅を作り頂く!とあります。源氏物語にある紫の上との結婚に際して召し上がったお餅はこれだったのでしょうか?
夜には天皇が「神無月しぐれの雨のふるごとに我思うことかなへつくつく」と3回唱えて、松の臼、柳の中細で餅をつき(私が思うに形だけ?小さな手に持てるくらいの大きさだからつけないですよね)、碁石くらいのお餅を玄猪包み(げんちょつつみ)にして、上の亥の日には菊と忍、中の亥の日には紅葉と忍、下の亥の日には銀杏と忍を檀紙に包みお下げ渡されたそうです。
お餅は女官にも下賜され、典侍(てんじ、ないしのすけ)は黒(黒胡麻で和えたもの)、内侍(ないし、ないしのつかさ)は赤(小豆の汁で色付け)、命婦以下は白と身分によって色が違う餅が下賜されたようです。
現在も護王神社で亥子祭が催されているようで、見てみたいですね。
宗香
2025/11/02