お知らせ・コラム

重陽

今朝淡交社の講座に向かう為に玄関を出ると、フワッと金木犀が薫って、幸せな気分で1日が始まりました。

このところの私の早く寝て〜!攻撃が功を奏して、主人は「ひょっとして此処に居ると邪魔なんじゃないのだろうか?」と感じてくれて(笑)、ニュース番組を見るために割と早く寝室に引っ込んでくれます(笑笑)。良いご主人ですね(笑)

先日はお名前に様を付けたい程大大大好きなアンドレア・ボッチェッリの自伝を元にした「アンドレア・ボッチェッリ 奇跡のテノール」を見ました。

この映画でも目が見えない苦悩や偏見が見えてきます。ですが、この映画のメッセージは!一つは希望、もう一つはこの世界を創り給うた存在への信頼、とアンドレア・ボッチェッリ自身が解説してくださっています。アンドレア・ボッチェッリにとってこの世界を創り給うた存在は神様なのかもしれませんが、私は神でなくても、人でも自然でも、自分が感じるものへの信頼と受け取りました。

映画の中でアンドレア・ボッチェッリの歌声が存分に聴けて幸せでした。

イタリアの歌と言えば、子供の頃7歳上の従姉妹が、私達兄弟を自宅の夜の真っ暗な診察室に閉じ込めて、自分は見えない所から「アモーレアモーレアモーレ・アモーレミオ」と低い声で歌って私達が怖がるのを喜んでいました。本当に怖かったので、この歌は忘れられません!従姉妹は「あなた達が可愛くて可愛くて仕方なくて、怖がらせるのも愛情表現だったのよ」と大人になって言っていましたが、迷惑な話です。

後でその歌はイタリア映画「刑事」の主題歌、アリダ・ケッリが歌った「死ぬほど愛して」と分かりました。日本でもいろんな方が歌われています。こんなに素敵な曲なのに‥‥‥

重陽節句、新暦の九月九日は過ぎました。旧暦の九月九日は10月14日なので、その時にお祝いでも良いなぁ!と思っています。

重陽の事は以前書いているので、詳しくはコラムで検索してみてください。

その日は菊の花弁を盃に浮かべて、菊酒を飲まなくちゃ!

菊の花に着せ綿をして、夜露を染み込ませた菊の香りの綿で肌を拭いて長寿を願わなきゃ!

でも、陽の一番多い数九が重なって、陽が極まる日、これから陰に向かうと思って気を付けよう!と思わなきゃ!

藤原道長の正妻、源倫子から「菊の着せ綿」を贈られた紫式部が詠んだ歌

菊の花 若ゆばかりに 袖ふれて 花のあるじに 千代はゆずらん      紫式部

私はもう譲ってもらう年齢かしら?

私が死ぬ事を想像して泣いてくれた孫の為にも譲ってもらいましょう(笑)

 

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