少し前に北海道にお里帰りをなさったお弟子さんが「雪虫がすごくて、こんな事は無かったのに、少し飛んでる時は可愛い、もう直ぐ雪が降るのね！と思っていたのに、あんなに大量に飛んでいるのは初めてでした」と仰っていて「へ〜、雪虫が飛ぶと雪が降る合図なの？」「そう言われてますよ」そうなんだ！雪が降るのが分かるなんて、雪虫素晴らしい！と思っていたら、本当に雪の便りが多くなってきました。最近まで暖かかったのに思いがけずにたくさんの雪が積もった所もあって、被害が出ていない事を願います。
そんなニュースを見るようになったこの時期に、講座の方が可愛い帯を締めていらっしゃいました。私は、その方が座っていらっしゃる後ろで、何の模様だろう？と顔を近づけてジーッと眺めていましたら、どう見てもマッチ棒の柄！色とりどりのマッチ棒が。。。。マッチ棒の柄の帯、何て珍しいの！折れてるマッチ棒も有って兎に角可愛い💕フッとマッチ売りの少女を思い出しました。マッチ売りの少女は寒い雪の日、暖かいお部屋で団欒している家族を見ながら、寒い外でマッチが売れない事を嘆いて、少しでも暖まろうと売れなかったマッチをどんどん擦っていきます、最後には可愛がってくれたお祖母さんの夢を見ながら、お祖母さんに連れられて天国に登っていくのです。あぁ！雪の便りが多くなってきたから、マッチ売りの少女を思い出してこの帯を締めていらっしゃったのかな？と思って、聞いてみました。「そうなんです、分かっていただけて嬉しい」と仰ってくださいました。着ているもの、使う道具に自分の思い入れを表現できる、茶道に限らないかもしれませんが、そういう日本の文化は素晴らしい！と感動しました。
ご用意頂いた趣向が分かる為には、沢山の事を見たり、聞いたり、読んだり、していかなければ！と勉強の大切さを改めて実感しました。　
楽しい1日でした。