寄付には先日書いた「誠之庵記」
濃茶席は、主人が茶道の原点だと憧れ続けている中国の物、思い出深い物、楽しい思い出も、苦しい思い出も(笑)、詰め込んだような道具組になりました。
床 大徳寺百八十五世 玉舟宗璠(ぎょくしゅうそうばん)筆
影草(ようぞう、ようそう)
臨済の四喝の中の「探竿影草(たんかんようぞう)の如くから、主人は皆様に修行 は出来てる?と試されているような気持ちだったのではないでしょうか。
花 秋明菊
花入 胡銅 立鼓(りゅうご) 明時代 萬野美術館旧蔵
香合 影青(いんちん)菊形 北宋〜南宋
釜 布団釜 九兵衛造
炉縁 大徳寺古材 面根来(大徳寺の古材に面を根来塗、お世話になった夏目有彦先 生に塗っていただきました)
水指 鎬(しのぎ) 川瀬忍造
茶入 唐物 磁州窯 鉄斑丸文 北宋
茶杓 了庵和尚作 銘 誠之 金毛閣の古材
茶碗 赤 鵬雲斎大宗匠箱 銘閑居 宗入造
古萩 銘時雨 不昧箱 小林古径旧蔵
蕎麦
建水 中国阿育王寺建立記念 鉄鉢(てっぱつ)
菓子 光琳菊 末富
菓子器 春慶塗足付六角縁高
薄茶席
床 仙厓禅師筆 二祖調心図 壬午なので1800年、仙厓禅師50歳の時のようです。
学園時代に経済学者で禅画の研究者でもあった、淡川康一先生の講義を受けており ました。主人は授業を受けながら、いつか仙厓禅師の軸が欲しい!と大それた考えを持 っていたようです。最初に手に入れた仙厓禅師の軸ではありませんが、調心ですから、 皆様と心を通わせてここまで育てて頂いた御礼もあると思います。分不相応にも、好日 会に釜を掛けさせて頂いた時に掛けた思い出の軸でもあります。
花 木五倍子照り葉 野紺菊
花入 素焼き 福建省辺り 南宋
香合 龍泉窯 天龍寺米色手酒会壺 明初 蓋川瀬忍添
風炉先 金箔地 橘宗義筆 風花雪月
釜 残月釜写 高橋因幡(たかはしいなば、不昧の釜師)
炉縁 松唐草蒔絵 夏目有彦造
棚 大内棚(結婚祝いに頂戴した物)
水指 豆彩団唐絵 川瀬竹志造
薄器 黒大棗 鵬雲斎大宗匠、藪内箱 秀次(利休の塗り師)造
茶杓 鵬雲斎大宗匠作 銘南北東西 節目ですので使いました。
茶碗 珠光青磁 南宋
赤惺入(主人の師匠である永井宗圭先生が見つけてくださり、「買っとけよ」の鶴の 一声で人生初めて求めた楽茶碗です、お金もないのに(笑))
竹の絵 鵬雲斎大宗匠箱 即全造
古染付写 松竹梅 尾形周平造(主人が学園時代から焼物の歴史や見方を指導 して頂いた、周平先生からの結婚祝いです)
蓋置 南鐐七宝透 鵬雲斎大宗匠箱 清右衛門造
建水 萩菊彫 十二代陶兵衛造
菓子 柚 松葉 亀屋伊織
干菓子器 八角盆 五代宗哲造
火入 紅葉絵 浅尾宗筅造
煙草盆 庸軒好 山本春正造