お知らせ・コラム

蝉②

先日の蝉の時に書けなかったので。。
何年か前に中国の骨董屋さんで、木彫りの蝉を見つけて買ってきました。
日本では蝉というと、空蝉の様になんとなく「もののあわれ」を感じさせられますが、中国では「再生」とか「よみがえり」とかの意味があり、玉で作った玉蝉は、魂が抜け出ない様に、死後の世界で自由に生活できる様に、口に含ませて埋葬していた様です。
墳墓には、死後の世界で不自由しないように、家、家畜、ペット?、仕える人、楽器、等々が一緒に埋葬されていて、含蝉もその様な考え方なのでしょうね。復活や、不死、再生等の意味を知っていると色々使えそうです。
殷、周時代の青銅器には雷文(よくラーメンの鉢の周りに書いてありますね)、饕餮文(とうてつもん、独特な角の形で表されています。財産も食物も何でも喰らうから魔除け?)、虺龍文(きりゅうもん、まだ龍になる前の小さい蛇?トカゲ?)、夔鳳文(きほうもん、空想の鳥)が目につきますが、復活、不死のシンボルとして蝉文も使われています。動物も。青銅器の文様も、形も楽しいです。
2018年、河南省に行った時に蝉の幼虫を、カラッと揚げて食べました、中国の北の方では大事なタンパク源なんだ!と教わりました。中国に行くと、日本では食べられない物も、とりあえずなんでも味見してみよう!と思います。旅の醍醐味です。
蝉も奥深い!

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