お知らせ・コラム

虎生三日有食牛之気

初釜の濃茶席には虎生三日有食牛之気(トラうまれてみっか、うしをたべるのきあり)を掛けました。

虎は生まれて3日もすれば、牛を食らうほどの激しい気性を持っている。優れた者は生まれた時から非凡である。という事のようです。

同じ様な意味の言葉も有りますね。

虎子(こし)地に落ちて牛を食らうの気あり

栴檀(せんだん)は双葉より芳し(かんばし)

蛇(じゃ)は一寸にして人を呑む

そういえば、よく祖母が「栴檀は双葉より芳し」と言っていた!と思い出しました。昔の人はこういう言葉をよく使っていました。今は日常生活では使わないですね。

虎は数えきれないほどの諺(ことわざ)が有るようです。

何処かの大学の先生が、アジアの虎の意味別の諺を集めた研究資料を出されていました。

虎の偉大さ、虎の勢い、虎は貴重な物、虎に対する恐れ、等を日本人は日本にはいない虎を中国の故事や物語から学んで、この様に崇めたり、恐れたりしてきたのだなぁ!と興味深く読みました。

「君子行」「李下に冠を正さず」の時に書いた「楽府(がふ)」に「猛虎行」というのも有るらしい、猛虎だし、どんな物語だろう?と興味が‥‥

詩人陸機の「猛虎行(もうここう)」の冒頭の

渇しても盗泉の水を飲まず(孔子は喉が渇いても盗泉という名前を嫌って、その泉の水は飲まなかった!という話から、困窮しても不義不正には絶対に関わるべきではない!という意味に)

は有名ですが、どんな物語なのか?どんな詩なのか?

読んでみたけれど、訳を見てもよく分からない!どうも猛虎や猛虎を射る者を詠じているらしい。

猛虎はこんな所にいるよ!こんな行動をしてるよ!こんな子育てをしてるよ!村の仔牛を食べちゃうよ!でも、若者達は能力が有るのに自分から進んで射殺そうとはしないんだよね(ここが世の中を風刺してる?)!みたいな事が書いてあるみたい?

❓だらけですが、へ〜〜!こんなお話もあるんだ!こんな由来でこんな言葉があるんだ!これはどうなってるんだろう?とジャンルも何も関係なく、主人みたいに茶道の事だけ必死に!という訳でも無く、只々日々❓と思った事を知りたくて、でも能力が追いついていかなくて、あ〜!もうちょっと頭が良ければ良かったのに!と思いますが、それでもこの頭で理解できる所まで理解できれば良いや!と開き直り、楽しく❓を調べていきたいです。

今年は寅年、こんなに沢山の言葉や物語が有る虎、少し虎をお勉強するのも楽しいかもしれないですね。

 

 

 

 

 

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