お盆も終わり、ご先祖様もお帰りになりました。3年ぶりに全点火された16日の京都五山の送り火がテレビで中継されました。
過去のコラムにも載せましたが、もう5年前、心臓に病気を持って生まれた6号の為に、幼馴染が病気平癒を願って大文字焼きに使う護摩木を奉納してくれました。その年の送り火が終わって三友居さんにお食事に伺った折に、大文字の送り火の燃えた後の護摩木ですけれど、お守りになりますよ!と三友居さんに頂戴いたしました。幼馴染が孫の事を思って奉納してくれた護摩木がお守りになって帰って来たような不思議な感覚になりました。孫が産まれた時に徳禅寺の和尚様からも「受け難い人身を頂いたのだから、大事に育てていくように!自分も祈っているからね!」とお言葉をいただき、5年経った現在、6号は起きている間はずっと喋っている(声が聞こえなくなったなぁ!と思うと寝ています(笑))、お弟子さん達にも自分から抱き付いていく人たらしに!皆様の励ましや祈りのお陰で元気に元気に育っています。大文字の火を見る度に皆様のご親切や労わりを改めて思い出し、幸せを感じています。
さぁ、茶箱月間です!茶箱自体は夏にやると決まったものでは無く、一年中できるのですが、夏暑い時期は少しでも火が少ないと良いな!と夏に茶箱月間を設けています。
茶箱のお約束を覚えて、茶箱点前全体の把握をして、其々の点前の特徴を覚えると良いですよ!と言うのですが……
お稽古の間ずっと、
茶箱の蓋を開けて道具を置く場所を決めたらとにかくすぐに其処を清めるんですよ!
茶杓を出したら振出し総礼!
蓋や掛合で閉まってしまうお点前と、蓋が開いたままのお点前とでは茶筅や茶巾を出すタイミングが違いますよ!勿論箱の上げ下げ、建水の上げ下げもね!
茶杓を清めたらそのまま鉄瓶の蓋を閉めてね!
拝見がない時には茶碗を拭いた後、乾かす意味で茶杓を清めてね!
最後茶箱に帛紗を片付ける前に鉄瓶の蓋を切ってね!
其々の道具の置き場所を覚えてね!
と、言っています(笑)
1年に2回ぐらいできると覚えられるのにね、なかなか時間がなくてね!と言っていたら、あるお弟子さんが「いや、1年に一回で十分です」と仰っていました(笑)
私も昔から苦手ですが、みんなで頑張りましょう!