お知らせ・コラム

花月の亭主

5回目のコロナワクチンを打ちました。バナナとポカリと飴を準備して……
主人は「具合が悪くなる前提だね、自分で熱を出してるんじゃないの?」「ハァ?🔥🔥」そんなに自由に熱を出せたら面倒な時に出したいよね!と言いながらも、御多分に洩れず次の日は1日38℃から下がらず、その次の日にようやく37℃台に、ですが、準備万端が功を奏したのか?体が慣れてきたのか?4回に比べれば元気に回復しました。
秋が深まってきて、明日は小雪です。
春にも思い出すのですが、秋深まると荒城の月の「秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁の数見せて 植うるつるぎに照りそいし 昔の光いまいずこ いま荒城の夜半の月 かわらぬ光誰がためぞ 垣に残るはただかつら 松にうたうはただ嵐」の部分を思い出します。歌っていると悲しくなってしまいますが、秋ならですね。
壺荘付花月をしていて質問がありました。
「軸荘付花月をした時も思ったのですが、且座とか仙遊とかは拝見物を亭主とかは拝見しないのに、花月は亭主も拝見物を拝見しますよね?どうしてですか?」あぁ!確かにねぇ!当たり前すぎて説明したこともなかったなぁ!と反省
花月以外のものは、最初に水谷で順番を決めると、それが終わるまでずっと亭主は亭主、半東は半東、客は客、なのよね。無学宗衍(むがくそうえん)和尚が且座の偈頌(げじゅ)に「是法住法位(これほう、ほういにじゅうす)」と付けられている、主客それぞれの役割、法則が前もって決められており、一度定まると位置や役割が替ることはありません。と教本に書かれているようにね!だから拝見物は亭主側だから拝見しないの。でも、花月は、水谷で最初の順番を決めましょう!という花月の亭主は、最初と最後お茶の準備をして、片付けをする役目だけで、中では引いた札によって役割が変わるのよ。最初に亭主だったけれど、中で、花を引いたら亭主、月を引いたらお茶を飲む客、数字を引いたら何もしないお客、ってどんどん役割が変わってくるの、最後の片づけになったらまた最初の亭主が片付けるの。だから、花月の最中は最初の亭主も、亭主じゃなくて客に役割が変わってるから拝見物を拝見するのよね。花月だけはちょっと特別かな!
と説明したのですが、お分かりになったかしら?
分かりやすく説明するのは難しいですね。

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