随分と田植えされた田んぼを見かける様になりました。今年は例年よりも少し遅いかしら?スクスク育ってくれます様に‥‥
西の方から徐々に東に雨雲が移動するそうです。今回も又大雨の様で心配ですね。
梅雨の様相がすっかり変わってしまった様な雨の降り方です。
唐の詩人、杜甫の「梅雨」という漢詩に
湛湛(たんたん)として長江去り、冥冥(めいめい)として細雨来る、茅茨疎(ぼうしそ)にして湿(うるお)い易く、雲霧密にして開け難(がた)し
長江(揚子江)は満々と水をたたえて、暗い空から細い雨が降る、茅葺の屋根は湿って、雲や霧が垂れ込める
という意味のようです。
二、三十年前迄はこんな詩がしっくりいくような梅雨だった気がするのですが、この頃の梅雨の雨はどうしちゃったの?と言いたいような雨の振り方です。
紫陽花に細雨が降る様、細雨が降り梅雨寒の様、私共が住んでいる平塚のお隣大磯、蘇我十郎に愛された大磯の遊女虎御前が十郎の死を悲しんで流す涙が雨となった、と云われる虎が雨、こんな風情のあるシトシト降る雨が梅雨の雨だったようなのに、この頃はどこかしらで災害を心配しないといけない状況は悲しくなりますね。
自分達が便利さ快適さを追求し過ぎてこうなったのかしら?と反省してみたり、なかなか昔の生活には戻れないジレンマに襲われたり、梅雨は考えさせられる季節になってしまいました。
今年はどうかどうか最小限の被害ですみますように!と祈らざるを得ません。