本日は立夏、いよいよ風も爽やかに夏の気配が感じられるようになります。温暖化の近頃はもう暑い日が多くなっていますが。。。
昨日は、第700オリンピア紀、太陽神、音楽、詩、医療の神、光明神アポロンのお誕生日、双子の姉アルテミスの誕生日は1日前なんだそうです。アポロンにもお誕生日があるんですね。
オリンピア紀って何?知らない事が多すぎるなぁ!第1回古代オリンピックが開催された紀元前776年を起点にそれ以降4年ごとに開催される4年間をさす紀年法で、藤村シシン先生によると、次に700みたいなキリのいい紀年になるのは400年後だそうです(4年ごとだから当たり前かぁ)。なんとなくおめでたい気がします。そこから現代のオリンピックも四年毎なんですね。NHKのラジオで藤村シシン先生が古代ギリシャについて楽しいお話をしてくださっています。古代ギリシャの音楽も聴けます、楽譜?石碑に刻んである楽譜から読み取った音楽みたいでした、御興味のある方は聴いてみると楽しいですよ。
端午の節句、別名菖蒲の節句です。5月5日、陽の5が重なる日ですが、古代中国では端は初め、午は午(うま)の日なので、月の初めの午の日を忌み邪気を払う行事を行ったそうです。
男の子の武運長久、立身出世を願い五月人形を飾り、鯉が竜門を登り天に登って龍になる「登竜門」に因み鯉のぼりを立てます、鯉のぼりの先端の吹き流しは、北(黒)、西(白)、南(赤)、東(青)、中央(黄)の5色です、即位礼で立っていた「万歳旛(ばんざいばん)」や旛(ばん、のぼり)、お寺の行事の時に掛かっている幕等もこの色ですね。
女の子も立身出世する現代は「こどもの日」、流石に男の子だけ!っていうのはいかがなものか?と思ったのかしら?
魔除けや邪気を払う菖蒲(花菖蒲ではなく菖蒲です、菖蒲の花はがまの穂みたいです)をお風呂に入れたり、菖蒲酒を呑んだり、お弟子さんのお舅さんの話によると真っ直ぐに育つようにお布団の下に置いて寝たとか。
子孫繁栄の柏餅や厄除け魔除けの粽も食べます。粽は中国唐の詩人、政治家の屈原の話しが有ります、主人は先日の青年部さんの講習会でもそのお話しをさせて頂きました。過去のコラムにも屈原の話しを書いています。屈原!とか端午の節句とか検索して頂くと出てくると思うのですが。。。。
ずっと鯉が登る滝は、上に三段だと思っていたのですが横列三列(黄河の洪水を避けるために神石を置いた)だと知ったのは、随分前に中国美術ツアーでのバスの中、主人が皆さんに、この三段の滝の話しをしていたら、その話しをじっと聞いていた、宋さん(最初からずっと付いて来てくれていたガイドさん、物凄く頭が良い、中国の陶磁器、古事、歴史、詩、風水と全て詳しいのにはいつもびっくりしていました)が、「先生、それは違うよ!上に三段じゃないよ、三列だよ、夏の禹王(うおう)の話だよ!」と指摘してくれました。主人は、ちゃんと調べないで話して悪かったなぁ!とそれから徹底的に調べていました(笑)禹王の話しも過去のコラムに書いています。何でも徹底的に調べて話さないといけないですね(笑)
昨日、菖蒲祭の準備で春日大社様では、各お社、建物の屋根に邪気を祓い、魔除け災難除けの菖蒲と蓬を乗せていらっしゃいました。手の届く処や低い屋根はいいのですが、高い屋根にも放って乗せていらっしゃいます、何年か前に映像を見た時にはえっ?とびっくりして、楽しくなってしまいました。神官さんが屋根をめがけて投げるのですが、「この方、やり投げや野球なさってたのかしら?」と思える程の見事な投球ではなくて、投菖蒲&蓬!いつか見に行きたい!と思っているのですが。。。。。
宗香