川瀬忍先生ご夫妻と4人旅、楽しくて、勉強になりました。
何せ決まったのが2日前なので、忍先生がお乗りになる飛行機は取れなかったので一つ前の飛行機で。
着いたらすぐに九州国立博物館に向かいましょう!と仰っていたので、これは待っている間に昼食を終えていないとお腹が空いちゃう!と空港内のラーメン屋さんへ。。。美味しかった。
忍先生ご夫妻が空港に着かれてすぐに九州国立博物館へ行きました。
「憧れの東洋陶磁、大阪市立東洋陶磁美術館の至宝」展をやっています。学芸員の方に御挨拶の後、いよいよ展示室へ。
大阪市立東洋陶磁美術館の所蔵品から、中国、韓国、日本の名品88件、他、陶磁器、絵画、考古資料と合わせて112件の大展示でした。
流石の「安宅コレクション」「李コレクション」名品揃いでした。
戦後のコレクター達の執念にも似た収集、それを拡散しない様に日本に残してくださったことは素晴らしい事です、有難いことです。
今回展示の中国の陶磁器はどれを見ても、作品ができた土地の風景、匂い、人々の営みを感じる事ができました。コロナの前に、20年以上かけて「南宋官窯」「汝窯」「哥窯」「定窯」「鈞窯」「磁州窯」「景徳鎮(青花、日本では染付)」「越窯」「龍泉窯」「輝州窯(独特のオリーブグリーンが綺麗でした)」「建窯」「吉州窯」もっともっとマニアックな窯跡、殆どの窯跡に行けた事は奇跡の様な事だった!と感じています。
染付もどの地方の青磁も、華やかな五彩も、法花も、定窯の繊細さも、鈞窯の澱青釉に紫紅斑の美しさ、月白釉、おおらかな磁州窯、堪能しました。
極め付けは汝窯の水仙盆、盤、国宝と重要文化財の2つの油滴天目(黒に銀色や光によって七色に光る斑紋、金の覆輪、見飽きません)、国宝飛青磁花生(何度見てもうっとりします)
今まで中国陶磁に目がいっていたのですが、今回の展示で韓国陶磁の素晴らしさも大発見!特に初期の高麗青磁の汝窯に似た釉薬のトロッと感の素晴らしさ。韓国陶磁にもはまっていきそうです。中国に行けない間、韓国に行けると面白いかもしれません。
夕食は忍先生ご夫妻と福岡市美術館の学芸員さんと私達、6席しかないので、紹介制のレストラン「しとらす」へ。「しとらす」お砂糖を使わない優し〜いお味の懐かしい九州料理のお店でした。美味しかった。「しとらす」なんだかハイカラな名前だなぁ!と思っていたのですが(若い素敵な女性がお料理してくださっていて、落ち着いた雰囲気の素敵なお店です)よく聞いてみると、「〜してらっしゃる」の九州弁「〜しとらす」からの命名だそうです。
偶然、本当に偶然去年お世話になった唐津の「隆太窯」の陶芸家中里健太さん(お祖父様は中里隆さん、お父様は中里太亀さん)と健太さんのお友達、糸島のお酒屋さん川久保さんとご一緒になりました。
陶芸談義、お酒談義、とても楽しかったです。
この頃そんなに呑まない私も、川久保さんの的確な魅力的なご説明を受けながらのお酒は美味しくて、7人でお店のお酒を呑み干してしまいました(笑)呑み足りない訳ではなくて、話し足りない4人はホテルに帰ってBARへ、カクテルとウイスキーのロックを呑みながらお話し。
楽しい1日でした。
2日目は又近々!