京都の祇園祭は14日から前祭の宵山、今日はいよいよ前祭の山鉾巡行です。
八坂神社は素戔嗚尊(すさのをのみこと)を主祭神としています。素戔嗚尊は「牛頭天王」とも称していて、人々の疾病消除の祈りを聞き届けてくださる神様です。
7月1日の長刀鉾町御千度(必ず先頭を務める長刀鉾のお稚児さんと役員がご奉仕の祈願をなさるんだそうです)から始まり
2日には山鉾巡行の順番を決める鬮取式(くじとりしき)
6日には鱧奉納奉告祭(祇園祭は鱧祭りとも呼ばれるそうで、それに合わせて朝廷に海産物等を献上していた御食国(みけつくに)と呼ばれた淡路島から鱧が奉納されるそうです)
7日には綾傘鉾の六人のお稚児さんが社参されます(長刀鉾のお稚児さんは有名ですが、綾傘鉾のお稚児さんは差し掛け傘がなされて徒歩で参加し、お稚児さんが人形となった現在生身の人間が稚児となる数少ない鉾なんだそうですよ)
10日には神用水清祓式(神輿洗式で用いられる神用水が宮川(鴨川)から汲み上げられる)、神輿洗式(神用水で神輿をお清めする)
13日長刀鉾稚児社参(この日より神の使いとなられたお稚児さんが、白馬に乗り巡行が終わるまで毎日お参りされます)15日宵宮祭(この日に神輿にご神霊が遷され
17日の神輿渡御で御旅所まで渡御されます)
17日に御旅所(四条寺町)に入られたご神霊をお遷しした神輿は、24日まで滞在なさり24日夕方寺町通以西の区域をまわって(後祭)八坂神社にお戻りになり、ご神霊を神輿より本殿にお遷しした後、28日の神輿洗式
1日の「吉符入」から、31日の「疾神社夏越祭(蘇民将来をお祀り神社)」で幕を閉じる祇園祭、長いですね!お祭りですもの、其々の鉾町の方々は、1ヶ月お仕事も手につきませんね(笑)
祇園御霊会(ごりょうえ)と呼ばれ869年の疾病を治める為に、祇園社より神泉苑に神輿を送って災厄の除去を祈った事に始まった祇園祭、この祭りがこのコロナの時代の厄災を祓ってくださることを願いながら祭りを楽しみたいですね。
蘇民将来の話(2020年5月15日)も粽の話(2018年2月25日)も以前書かせていただきましたので省略ですが、祇園祭には「蘇民将来子孫也」の護符を身に付けて神事に奉仕されます。
粽にも「蘇民将来子孫也」の護符が付けられています。長刀鉾の粽を今は寄付きに置いています。皆様にご覧いただいたら軒先に吊るそうと思っています。
私の故郷北九州の小倉祇園太鼓、このお祭りも細川忠興公が京都の祇園祭を小倉の地に取り入れたお祭りで、本日が打ち納めです。
今でもこの太鼓の音ジャンガラの音を聞くと胸が熱くなるような、血が沸き立つような心持ちになります。「小倉祇園さんは太鼓の祇園、太鼓打ち出せ元気出せ、ア、ヤッサヤレヤレヤレ!」と言いながら、巡行する山車に付いて回った記憶が鮮明に思い出されます。
小倉名物太鼓の祇園、太鼓打ち出せ元気出せ
ア、ヤッサヤレヤレヤレ
小倉祇園さんはお城の中よ、赤い屋根から太鼓が響く
ア、ヤッサヤレヤレヤレ
太鼓うつ音海山越えて、里の子供も浮かれ出す
ア、ヤッサヤレヤレヤレ
笹の提灯太鼓に揺れて、夜は火の海小倉の祇園
ア、ヤッサヤレヤレヤレ
八坂祇園さんに揃うて詣れ、揃い浴衣で皆詣れ
ア、ヤッサヤレヤレヤレ
コロナも7波に入ってしまいました、祇園祭で吹き飛ばしたいですね。