お知らせ・コラム

特殊灰茶会

関東では躑躅が一斉に開き始めました。街路樹として植わっているので、車を運転していても華やかなウキウキとした気分にしてくれます。

今の時期、仕事で行く淡交社の窓を開けるとすぐ下に、鳳凰が住む(鳳凰は桐の木に宿り、竹の実を食し、霊泉を飲む、そうです)という桐の花が咲いています(9階とか10階なので珍しく桐の花を上から見る事ができます)写真を撮ろうと思うのですが、すぐそばに墓地が有るので、何となく自分の家のお墓ではないので、申し訳なくてお墓が写真に写る事を躊躇してしまいます。中国には桐の木が沢山有るので、今中国に行かれれば桐の花が見られるのになぁ!と残念です。桐と鳳凰の話は長くなりそうなので又今度!

6月に特殊灰の茶会を催します。

裏千家の灰形は、二文字、丸灰、遠山、遠山の逆勝手、向山、二つ山、向こう一文字前谷、二文字搔上、丸灰搔上、藁灰、鱗灰(真の点前に使いますので、真の御許状が無いと見られません)が有ります。

皆様のお話を伺うと「有る事は知ってるけど、見たことが無い灰形が多いのよねぇ」と仰る方が多いのです。

幸い、うちは主人が若い頃から灰形に興味を持って山藤宗山先生(飄々としていらして、先生は大真面目なのですがちょっと可愛らしい所も有って大好きな先生でした)の灰形のお話をうかがったり、執筆された御本を読んだりして勉強していたり、灰形の講習を受け持たせていただいたりしている関係で、全ての灰形を見る事ができます(私は全部は出来ません!根気も力量も無くて)、主人は鱗灰や藁灰等を作る時には、何時間も座りっぱなしで作っています。私が作っている側を通ると「静かに歩いてくれる!壊れるから!」と怒られます。大変そうなので「私が少し鱗を取ってあげようか?」などと言おうもんなら「結構です!(私が取った鱗など気にいる訳がない!という事らしい)」の一言で片付けられます。まぁ、手伝わなくて良いのですから私は楽です。

そういう灰形を一つ二つご覧頂こう!と茶会をする事に致しました。

どうぞお楽しみに!

 

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