お知らせ・コラム

燃灯祭

2月の第2の子の日に上賀茂神社で行われる神事です。

上賀茂神社では、古に行われた子の日の遊びを神事化したもので、神職一同狩衣姿で、御阿礼野に出でて、小松を引き、それに玉箒草(たまぼうきそう、燃灯草)を添えて神前に献る神事です。と書いてあります。

平安時代、健康と長寿を祈って行われた子の日の遊びで、小松や若菜を引く柄の帯を妹分が持っています。

壬生忠岑が「子の日する野辺に小松のなかりせば 千代のためにし何をひかまし」

源氏物語若菜にも、「小松原末のよわいに引かれてや 野辺の若菜も年をつむべき」

百人一首にも光孝天皇「君がため 春の野にいでて若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ」

等々、色々詠まれていたり、柄になっていたりして憧れの遊びで、いつの日か参加してみたい神事です。

玉箒草はこれで箒を作っていたそうで、

万葉集に家持の歌「初春の初子の今日の玉箒 手に執るからにゆらく玉の緒」とある様に、天皇から玉箒を下賜されていた様です。

正倉院に玉箒、「子日目利箒(ねのひのめどきほうき)」が収蔵されています。国立国会図書館のデジタルにも、宮内庁のホームページでも見られます。

養蚕の蚕室を掃くために使われた様に書いてありました。

玉箒草で作られた箒に、色々な色のガラスの玉が付いていて、なんとも綺麗な箒です。

一緒に子日手辛鋤(ねのひのてからすき)も収蔵されています。

何かの本に、奈良時代、お正月の初子の日に中国からもたらされた行事として、天子は田を耕し、皇后は蚕の部屋を掃く儀礼が有った!と書かれていた様な‥‥?

そういう儀式の時に使われたのでしょうか?鋤も箒も本当に田を耕したり、お掃除に使うには、華奢で綺麗で勿体なさすぎると思うのですが‥‥

色々いにしえに思いが飛んで、妄想して喜んでいます。

楽しい〜❣️

 

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