毎日々、暑さと突然の豪雨、気を付けて生活しましょう。
オリンピックも楽しく見ています。寝ている時間でもあるし、元々ハラハラし過ぎてライブでは見られないので、勝負の結果が分かってからどんな試合だったのか見ています。
若い方々が精一杯競技している姿は感動を覚えて、この試合に出るまでにどんな過酷な練習をしてきたのかしら?普通の若者が楽しむ事をどんなに我慢しているのだろう?と思うと、おばあちゃまは涙が出てくるのです。そう思うとメダルだけに目を向けてはいけない気がします。道が付く競技、文化は道を重んじられますが、人間ですから、感情の方が勝つ事もありますね。名前に道が付いていない、新しい競技にも道を感じますし、いろんな考え方の道がある様に思えます。茶道を初めて何十年、この歳になっても道の奥深さに、まだまだ人間ができていないなぁ!と感じます。徐々に徐々に道に向かって精進していくしかないですね。がんばれ〜!世界中の若者達!私の様な年寄り組も頑張りましょう!
湿し灰を作りました。今年は中3はバスケの試合(中3、高校受験の勉強は大丈夫なのか?ポジティブ人間なので聞いても大丈夫、任せといて!と‥不安なおばあちゃま(笑))、中2は塾の夏期講習で来られず、頼りの6年生3号とおじいちゃまと、娘達と4人で頑張りました。
湿し灰は作る前が大変です。四月まで使っていた炉の灰全てを水につけ灰汁とゴミを取り、灰を広げて乾かします。乾かしてから色を付けないと色が染みていかないのです。前日には番茶をもう一度炒って黒く焦がし、煮出します。一晩置くと酸化してお茶が黒くなり色を付けるにはもってこいになります。当日はそれを温かくしてジョウロを使って灰にかけていきます。丁度良い湿り具合にした灰を大体10番位の篩で篩います。手で押すと灰の一粒一粒が球体にならないので、湿し灰を撒く時に灰匙からドサっと落ちて綺麗に落ちてくれません。篩で篩ったまま、一粒一粒が球体になった湿し灰は、灰匙からコロコロと綺麗に落ちてくれます。ちょど良い湿り具合は、篩で篩った時にどの位落ちるか?篩に残った灰がどの位湿っているか?で判断するしかないですね。篩に残った灰がまるでチョコボールみたいに艶々と輝いていると、あぁ!丁度良いんじゃない?と嬉しくなります。
番茶は色付けですから、番茶でも、丁子でも、色の付くものなら何でもオッケーなのでしょうが、炭を入れた時にやはり少し番茶や丁子の香りがします。コーヒーは?紅茶は?ジャスミン茶は?と聞かれますが、色を付けるだけなら大丈夫です、でも、茶席にコーヒーや紅茶やジャスミン茶の香りが漂います(笑)趣向によっては面白いかも知れませんが‥‥‥やはりちょっとねぇ!と思うのは私だけでしょうか?先日、色付けだけなら絵の具でも良いんじゃないですか?と聞かれましたが、流石にその発想は無かったなぁ!絵の具の香りはどんなだった?灰に悪影響は無いかな?まぁ、自然の物が良いかも知れませんね。
誠之庵では大体大きなバケツ7から10くらい作るでしょうか。これで炉の時期にふんだんに使える!と安心します。
必要な量の湿し灰を取り終えたら、色付けした灰をよく乾かして10番位の篩で篩っていきます。乾かした灰はドンドン落ちてくれるので楽ですよ、主人には内緒ですが、私は、どうせ炉の中に入れるし、湿し灰を撒いて見えなくなるから!と、主人から見えない所で手で押して作業を早く終えられる様にしています(笑)内緒ですよ(笑)
今年も大仕事が終わりました。そうそう、灰を乾かしたり番茶を掛けたりするのは炎天下ですが、篩うのは日陰が良いです。熱中症にならない為にも、日に焼けない為にも、一番大事なのは、せっかく良い具合に湿っている湿し灰が乾かないように、日陰で、湿し灰がふるえたらすぐに容器に入れて密閉すると乾きません。苦労して篩ったのに乾いたら悲しいですもの。
皆様も熱中症に気を付けながら是非湿し灰作りをなさってくださいね。
宗香