本日はホワイトデー。バレンタインデーは誰にもチョコレートを渡していないので誰からもお返しは貰えません。もう、バレンタインデーの本命チョコは渡す人がいないし、義理チョコくらいですがそれももう面倒ですしね。
今年中学3年になる女子、孫1号と「バレンタインデーのチョコ貰っちゃった!私ってモテるんだよねぇ」「学校でモテるの?」「そうそう、女子にね」「女子校でも無いのに女子かぁ(笑)男子じゃないんだ、なんだ〜」の会話を‥‥今年一年はバスケに集中する(受験なのに勉強は?と心配なおばあちゃま)!と髪をバッサリ短くした1号、170センチの身長と、短い髪と、男っぽい性格、男子にはモテないけど、女子にはモテるかもしれないな!髪を切って学校に行くと男子から「お〜、イケメンが来たじゃん」と言われたよ!と豪快に笑う1号。今日はホワイトデーだからお返しを持って行ったかしら?
昨日は6号の卒園式でした、一昨日の豪雨と打って変わって綺麗な青空が広がり、1号から3号、6号と通算10年ほど通った幼稚園、幼稚園と教会の裏の広い松林どちらにも思い出がいっぱいです。松林も松の間からキラキラした海が広がって、空も海も祝福してくれている様でした。7号が生まれるまで1番下の赤ちゃんとして扱われていた子が小学生になるのは、楽しみの様な、心配の様な気持ちです。旅立ちの季節、出会いの季節です。旅立ちを祝って釣舟の花入をいつものお軸の方に向かう「入舟」ではなくて、お軸と反対に向かう「出舟」に使うのも楽しいかしら。
先日のお稽古の時にジーッと襖を見ている方がいらっしゃって、「何か有りますか?」との私の問いに「襖の模様は何ですか?」「あぁ!それは海松藻(みるも)ですよ」「藻ですか?おめでたいんですか?何か理由がありますか?」と‥‥
拙宅の襖は白の無地の襖に海松と波と波飛沫(なみしぶき)を表す小さな丸を主人が描いています(何でもやってみたい主人)。平安時代から海松丸という文様になっているくらいですからきっとおめでたいのでしょう。
万葉集などにも歌が詠まれている海松、海松と見るを掛けて恋しい人を想う歌が多い様です。
海の松と書くくらいですから、松の木のように末広がりに広がって、緑で、やっぱりおめでたいのですね。食べられるようですよ。古代には租税として納められたようですし、乾燥して戻して酢の物等にもできる様です。私の大好きなキムチに入れる事もあるとか。
食べる事もできるおめでたい海松、海松と貝で「海松貝(みるがい、決してよく食べるミルガイでは無いです)文様」海松と波で「海松波(みるなみ)文様」綺麗な文様です。色々な所で見る機会の多い文様です、気にしてみてください。
宗香
2024/03/14