お知らせ・コラム

油滴天目

ウクライナとロシアの戦争だけでも気が重いのに、キリスト教の学校に通っていたので興味もあり、勉強する機会もあった地域で、ハマスのテロがきっかけでイスラエルとハマスの戦闘が始まりました。ローマ帝国によって1900年程も散り散りに離散せざるを得なくなり、中傷や迫害を乗り越えながら生活していたのにナチスによる過酷の言葉なんかでは表せない程の迫害を受けたユダヤ人が、自分達の国を!と熱望した気持ちも分かりますし、その為に追われたパレスチナの人々の思いも分かるし、何かこういう方法ではなく話し合えないか?と思うのは平和ボケしているのでしょうか?争う為の神や仏では無いはずなのに!どうして争いが起こるのでしょう?心が痛いです。
涼しくなりました、朝晩は寒いくらいです。体調は如何でらっしゃいますか?気温の差に身体が悲鳴をあげているようです。寒露も過ぎてもう少ししたら霜降で、夏が暑過ぎて、長過ぎて、感覚的にはまだ感じられないのですが、もう秋も終わりで、秋から冬になる準備期間、秋の土用ももうすぐです。
土用は季節の変わり目ですから気を付けないといけませんね。
土用を司る土公神(どくじん)は秋には井戸にいらっしゃるらしいです。なので井戸は触ってはいけない(修理とか?)期間で、どうしても触らないといけない時には間日(土公神が天上界にお出かけしている日)に触るそうです。
土公神は冬の土用は庭に、春の土用は竈(かまど)に、夏の土用は門にいらっしゃる、季節それぞれでお引越しをなさるのですね。
冬は寅、卯、巳 春は巳、午、酉 夏は卯、辰、申 秋は未、酉、亥 の日が間日で、土公神が天上界にお出かけしている日です。今の業者の方々は余り気になさらないかもしれませんね。でも、業種業種で忌み嫌う事が有るようですけれど‥主人が誠之庵の露地に飛石を埋めていた時、露地には時々飛石として使ってあるので、臼を使ったのですが、露地の出来を見に来た義兄(石材店)が「これは駄目だ!目が潰れる!臼の目を踏むと目が潰れるって言われてるからこれは取って」主人が「お茶の露地には風情で時々使ってあるから大丈夫じゃないの?」「いや、これは駄目だ!これは取ろう」と言って、有無を言わせずに掘り返してしまいました(笑)露地の踏まれない所に埋めてあります、露路を歩く時に見てみてください(笑)専門家の言う事には従わないといけませんね。
お弟子さんが油滴天目の秘密を探る!という記事を探して教えてくれました。
理化学研究所の記事で、油滴や曜変の研究結果?を発表されていました。2次元回折格子構造の説明でしたが、難しくて何度も読み直したのですがよく分からない(笑)焼成した時に表面の釉薬にシワがよって、そのシワに光が当たる角度によって色が出てくる?みたいな事かなぁ?と思いながら読みました。どういう風に出来ているのか!どうしてそういう現象が起こるのか!が分かってくると楽しいです。ですが、難しい全く分からない論文を読みながら、私的には、解明する事も大事だけれど、中国で何百年も前にでき、日本で何百年も大切に心を込めて使われ、愛でられた事を心に刻みながら見たいなぁ!と思ったのです。いろんな見方があって素敵です。

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