お知らせ・コラム

残念

白露も過ぎ、秋分も過ぎ、寒露を待つ季節ですが、まだ暑いですね。

白露の頃に「烟開翠扇清風暁 水泛紅衣白露秋」の軸を掛けていました。

烟(けむり、水烟、霞んでいる様な風景かしら?)っている清風が吹く暁の中、翠扇(翠の扇の様な蓮の葉)が開いている、白露の秋に紅衣(こうい、紅い衣の様な蓮の花)が水に泛(う)かぶ。

和漢朗詠集の中の許渾(きょこん、唐の詩人)の詩歌です。蓮の葉は晩夏の季語ですが秋の綺麗な詩歌ですね。

和漢朗詠集は「光る君へ」で町田啓太さんが演じていらっしゃる藤原公任(ふじわらのきんとう)が、漢詩、漢文、和歌を集めた詩文集です、藤原公任はあんなにハンサムだったのかしら?(笑)とても故実、漢詩、和歌、音楽に優れた方だった様です。「光る君へ」は確実な史実があるものと、ほとんど史実として分かっていない部分とをとても楽しく織り交ぜていて、衣装の紋様も勉強になって、楽しく拝見しています。

今日は残念な事を話題に!と思ったので、ちょっと残念なのは、この陶磁器や盃はこの頃有ったかしら?とか思ってしまう事!どうせ使うなら綺麗な色の砧青磁を使いたいだろうな!と思うのですが、砧青磁はこの頃にはまだ出来ていないけどなぁ!とか、この壺は時代が違うなぁ!なんて生意気な事を思いながら見ています(笑)

コラムを書こうと思った本当の残念な事は、お弟子さんの、ゴーヤと思って植えたのにヘチマができた!というインスタ、とっても大きな立派なヘチマが下がっていました(笑)ヘチマは食べられないなぁ!でも、干せばタワシとして使えますよね。

誠之庵の西日がさす西側の窓に毎年ゴーヤを植えていたのですが、去年、主人が烏瓜を植えたよ!と、葉っぱも密になって広がってきて今年の夏はあのレースの様な妖艶な花が咲く!と、とってもとっても楽しみにしていたのです。なのに、花が咲かない!おかしいなぁ(烏瓜の葉っぱがどんなかよく知らない私も悪い?)?と思っていたら、似ても似つかないブツブツっとした小さな花が咲き始めました。ここまで来たら、さすがの私でもこれは違うんじゃないの?と思いだしました。主人に「あの烏瓜って言ってたのはなんだったの?烏瓜じゃないよね?」という私に「やっぱり違うものだね、でも茂ってるからこれはこれで良いんじゃない」「え〜!烏瓜の花を楽しみにしてたのに、それであれは何なの?」「分からないね、何だろうね」これは駄目だ!と思った私は、外に出てGoogle先生に聞いてみました(Googleで写真を撮るとこれですか?とGoogle先生が答えを出してくれます)どうも、野葡萄のようです。とっても残念でした。主人が言うように、青々と葉が茂って日除けにはなってくれてるから良いよね!と無理矢理自分に言い聞かせています。でも、残念です。愚痴でした。

宗香

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