お知らせ・コラム

更衣(ころもがえ)

今年は閏月がある年なのでまだ旧暦では七月十日なのですが、早いもので明日は新暦九月朔日、孫達は明日から其々学校です。
小、中、高、の孫達は塾や部活、クラブチームと殆ど休みが無い夏休みだったようですが元気に励んでいました。
社中から、着物の更衣はどんなタイミングですれば良いのでしょう?と質問がありました。
私達が学園時代は、毎月お朔日(おついたち)に紋付で出席する朝礼で「おめでとう御座います」と挨拶しており、衣替えの月には、お朔日にその月からの着物に着替えてご挨拶していました。一年生の時には慌てましたね、実家の母に、来月の1日に⚪︎⚪︎の紋付がいるらしい!送って!とその都度電話しておりました。いつだかは、ギリギリだから!と母が九州から持って来てくれたこともありました。九州の時の師匠は学園一期生でしたので、師匠のアドバイス通り一応の準備はして行ったつもりだったのですが。。。。。
本来は1日から衣替えするのでしょうが、現在はこの気候変動、その時の気温に応じて着物を着れば良いんじゃないかしら?と思っていますし、そのようにお伝えもしております。お稽古等はとにかく病気にならない様な格好をしていただきたい!と思います。

学園時代教えて頂いた衣替えは多分(笑、ずいぶんと時間が経ったので)下記の通りでした。
11月〜4月
 着物 袷、襦袢 袷、帯 冬物
5月
着物 袷、襦袢 単衣、帯 冬物
6月
着物 単衣、襦袢 夏物(半衿絽)、帯 夏物
7月、8月
着物 夏物、襦袢 夏物、帯 夏物
9月
着物 単衣、襦袢 夏物、帯 夏物
10月
着物 袷、襦袢 単衣、帯 冬物

今は、襦袢も胴は単衣で袖だけ「無双(むそう、袖が袷)」になっている物も有りますが、昔(昔(笑)私の若い頃)は袷の襦袢というと、胴も袷になっている物で、単衣は胴も袖も単衣でしたが、今は私も胴は単衣にして袖だけ無双にしています。
小澤は呉服屋だったので今でも問屋さんで作ってもらいますが、問屋さんは洗える襦袢は正絹の着物と相性が悪いから!と嫌がりますが、毎日着るしガラガラ洗いたいから洗える襦袢にして!と頼んでいます。
私の華道の師匠は着物の決まりにとってもうるさい人でした、こういう時には何か仰ってたなぁ?と思って調べようとしても、どんなに調べても出てこない小さな事を沢山ご存知でした。そんな事言ってたら着物を着られる人がいなくなっちゃう!と思うほどでしたが、あの時にメモしておけばよかった!とものすごく後悔しています。もう聞こうにも聞けなくなってしまいました。夢にでも出てきてくださって教えてくださればちゃんとメモするのに!と思ってしまいます。
知っていて省略するのと、知らないでやってしまうのは違うのになぁ!若気の至りだったなぁ!

  宗香

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