お知らせ・コラム

引次の茶事

昨日は大雪、雪国では一気に雪景色のようで、雪かきが大変な季節ですね。
引次の茶事を致しました。
引次は、弟子が御家元からいただいた大事な許状を師匠が引きつぐという事ですので心を込めて弟子に引きつぎます。
誠之庵では入門の許状でも茶事をしてお渡ししています。師匠が許状の点前をして弟子に「これからこのお点前を勉強して良いですよ!と御家元からお許しをいただいたので精進していきましょう」との意味を込め、その後、利休様のお軸を掛け、三具足を荘り、お茶とお菓子をお供えし、その前で立会(立会人、確かに引き継ぎました!と見届ける人)にも見届けていただいて、お一人お一人許状を読み上げてお渡しいたします。
真以下の方は正午茶事の形で、引き渡しが有りますので順序は多少変わってしまいます。真以上の方には真の茶事を致しますので精進料理です、薄茶の後二の膳、精進落としをしてお帰りいただきます。
そうやって引きついだ許状は弟子にとっては、御家元よりお許しをいただいた!との一生の宝物になり、精進していかなければ!との決意も新たにすることができます。
御家元より許状をいただくという事は、こんなにありがたい事はありません。点前の右左だけでは無く、道•学•実(どうがくじつ)、道は精神的な修養、学は茶道に関するあらゆる学問、実は点前、この三位一体を体得するために修養することですから、こんなに困難な道はないのですが、自分も一生修養だと思って頑張ってまいりたいと思います、弟子も覚悟を持って修養してくれることを願っています。
今回許状をいただいた方々、おめでとうございました。
頑張りましょうね。

     宗香

一覧に戻る

pegetop