お知らせ・コラム

廻り炭之式

啓蟄も過ぎました。そろそろ虫さんも這い出してきます。18日は彼岸の入り、桜も咲き始めていよいよ春本番です。
建仁寺の阿亀桜(おかめざくら)も開花した様子です。阿亀桜というと、京都の千本釈迦堂の枝垂れ桜の阿亀桜(夫を支えた阿亀さん所縁の名前だそうです。夫の事を思って自害した女性です、そんな事できないなぁ〜!)を思い出してしまいますが千本釈迦堂の阿亀桜は単独木に対する愛称!との事で、建仁寺様で咲いたという阿亀桜とは違う種類のようです。小田原の根府川という地域でも阿亀桜の里づくりが進んでいるそうです。根府川は近いので行ってみたいですね。
もう一つ間違えやすい?というか分かりにくいのが「御室桜(おむろざくら)」この桜は御室ですから仁和寺独特の桜です。「わたしゃお多福 御室の桜 鼻が低ても 人が好く」の民間の歌で有名です。御室の桜は背の低い桜だそうです。
阿亀さんとお多福さん、違う2人の女性ですが時々どっちがどっちだったかな?と思ってしまいます。

主人が無事に宇部教室から帰ってまいりました。宇部教室の皆様、有難うございました。昨日主人がお礼の電話をいたしましたら、私のコラムを読まれたようで「お夕食、ほっといてごめんなさい」と仰られたと‥‥(笑)私のコラムを読んでいない主人は何のことだか分からなかったようですが(笑)結構楽しく1人でお店に入って地元の方とお話ししたり、なんと!フグも食べてきた!と報告が、心配することもなかったようです。毎日毎日送り迎えをしてくださるH様や皆様のお気遣いに感謝です。これだけでも恐縮しているのにこれ以上気を遣っていただくと主人の身が細ってしまうかもしれません(お腹は細った方がいいかな、それを言うと自分に返ってくるので言えませんが笑)ので、どうぞどうぞほっといてくださいませ。私はズボラな幸せな四日間を過ごさせていただきました。チューダー朝のイングランド王ヘンリー8世の長編ドラマをこの際見てしまおう!と思ったのですが、長編すぎて全部見られませんでした。会費払わないと駄目かなぁ?
主人も私も幸せな四日間でした。有り難うございました。
昨日廻り炭をいたしました。炉の時期にしかできないのでそろそろやっておかないと!ですね。
「端的底看聻(たんてきていにみよにい)」との偈頌がついています。風情よく、変化させて炭をついでいく。難しいです。次の方が困るような置き方は極意とは言えません!と教本に書いてありました。ですが皆様どうにか沢山持とう!とか違う置き方を!と思う余りに気を衒(てら)う置き方をしてしまう事も多くて、次の方が苦労されます。日頃から火箸の使い方を練習していないと沢山は持てませんね。支点、力点、作用点、じゃないですがやっぱりコツがあります。火箸の使い方を見て、あぁ!この持ち方だと持てないなぁ!と思う事が多いですね。皮と皮の凹凸でカチッと合う事もありますけれど、練習しましょう!
七事式は一回行う事を表す数え方がそれぞれ異なります。廻り炭は「一回」と数えます。廻り花も「一回」、雪月花も「一回」、一二三は「一順」、茶カブキは「一席」、花月は「一騎」、三友は「一交」、且座は「一座」、員茶は「一扁(いっぺん)」、法磨は「一式」、仙遊は「一筵(いちえん)」これがなかなか覚えられないのですよ。何かいい覚え方がないかなぁ?

一覧に戻る

pegetop