今年はNHK大河ドラマ(江)の茶道指導をさせて頂いている関係で近江に行ってみようと
思い立ちました。一日ではとても回れそうにないので少しづつ何回かに分けて行ってみる事にしました。
まづは安土城跡へ・・
受付を通って石段の前に「ご自由にどうぞ」と書かれた箱の中に杖代わりの木の棒が置いてありました。
いやーな予感がしましたがとにかく登り始めました。伝前田利家邸跡、伝羽柴秀吉邸跡、伝徳川家康邸跡、
こんな近くにお隣さんどうしで住まれていて、若い頃から色々と助け合いながら暮らしていらしたのだろうか、
きっと結束は深かったんだろう等と考えながら、ひたすら日頃の運動不足を反省しながら登りました。
その階段には所々石仏が使ってあります、安土城築城には沢山の石を必要とし、石仏も切ってきたのだそうです。
やはり石仏の上は歩けませんね。石仏の上にはお賽銭がそっと置いてありました。
息を切らしたころに無情にも「あと半分」の看板が・・・行くべきか・・下りるべきか・・
ここまで来たのだから・・頑張って登ればきっとご褒美があると信じて登った天主跡・・
素晴らしい眺めでした。当時はすぐそこまで琵琶湖の内湖だったとの事、ここに壮大な建物が
煌びやかに建っていたと思うと信長の気構えのようなものが感じられて本能寺の変が無ければ
どんな世の中になっていたのか見てみたかったと思わせられました。
どうにか帰りの階段も無事に下りてきました。それにしてももう少し上り下りしやすい階段だったら
良かったのに・・・一段一段高さが違うんですから・・・これも敵の侵入の事を考えて造られているのかしら?
でもでもきっと生きにくい時代だったその時代を必死で駆け抜けて生きた人たちに思いをはせながらその地を踏んで、
自分もなにか出来る事を自分なりに考えながら必死に生きていかなければと思って帰りました。
その考え・・三日坊主にならなければいいのですが・・・・・
コラム担当?(私が任されているわけでもないのですが・・) 宗香