お知らせ・コラム

奈良絵

本日は雨水、雪が雨に変わり雪が溶けて大地に潤いをもたらし、そろそろ農耕の準備に入ります。其々の神社では耕作始めにあたり、五穀豊穣を祈り「祈年祭(きねんさい、としごいのまつり)が斎行されます。
「とし(稲の美称)」「こい(祈り、願い)」ですから五穀豊穣を祈る日で、祈年祭には神々に幣帛(へいはく)を奉り勅使を差遣(さけん)されます。伊勢神宮では勅使の後を神宮祭主の黒田清子さんが、大宮司や神職がお揃いで参進なさっていて、映像を拝見すると厳かさを実感いたします。
先日は大津絵でした、今回は奈良絵です。
奈良絵が書いてある赤膚焼の茶碗や蓋置を使っています。その他になかなか見る事がありませんね。
主人が社中に「奈良絵は因果経からきている絵だからね」と説明していました。
奈良絵の由来は、お釈迦様の生涯を描いた「過去現在因果経」に絵解きを添えた「絵因果経」をお手本にした絵で、赤膚焼の大塩昭山さんによると、上下2本の赤い線中に絵因果経に描かれている人形や家、松がデフォルメされて描かれているものが多く、そこに奈良の風景や鹿、昔の物語等の紋様を組み入れているそうです。
奈良国立博物館には奈良時代の「絵因果経」が収蔵されています。他に上品蓮台寺本、醍醐寺本、旧益田家本、東京藝術大学本、4本と出光美術館本が残っているようです。下段にお釈迦様の伝記を説いた「過去現在因果経」経典本文、上段に経典本文に対応する絵が描かれている物で、字が読めない人達にも分かりやすいように描かれた物なんでしょう!
字が読めない人に対して絵やステンドグラスなどで表す事は世界中で見られますね、絵だとよく分かります。歴史マンガみたいに楽しみながら覚えていくことも出来たでしょう。
私の若い頃も歴史マンガが有ればもう少し歴史に強くなれただろうに!と思います、本当に歴史、特に日本史はなんだかよく分からなかったなぁ(涙)裏千家学園入試時の私の日本史の答案をご覧になりながら、井口海仙先生が「日本史はお嫌いですか?」と仰った事は忘れられません(笑)答案用紙が有るんですから誤魔化す訳にもいかず「はい」とお答えしましたが、その時に井口海仙先生がどんなお顔をなさっていたか覚えていない事は救いです(笑)その後、歴史小説が好きになり随分勉強しました、自分に合った方法で勉強する事も大事ですね。
其々の方法で勉強してまいりましょう!
      宗香

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