陽の最大の数九が重なるおめでたい重陽が終わりました。少しづつ陰になっていくので体調に気をつけよう!と思って生活しています。
いつまでも暑いです、閏月の年なので旧暦ではまだ7月23日なのでかな?そんなはずないですね(笑)
気象予報士の資格をお持ちの石原良純さんがテレビで共演者に「どうしてこんな気候になってるんですかねぇ?」と問われて、言葉は悪いけれど「お前らだよ(怒)お前らが便利な生活を送ってるからだよ」と冗談っぽく仰っていましたが、確かにそうよねぇ!と納得してしまいました。かといってねぇ!クーラーをつけないと死んでしまいそうだし、暗いところでは生活できないし、便利な生活に慣れてしまっている身にはなかなか難しい問題です。
先日最澄に関する中国の場所を題材にした面白い本を見せていただき、その中に天台山国清寺の話しが載っていました。
寒山捨得が住んでいたお寺よね、国清寺には行っていないなぁ、いつか訪れてみたい!と思って読んでおりました。
最澄は遣唐使として寧波(ねいは、にんぽう)に到着、天台山を目指し道邃(どうすい、唐代の天台宗の僧侶)の導きで天台山に登ります、道邃から天台教学と大乗菩薩戒(だいじょうぼさつかい)を、禅林寺の翛然(しゅくねん)より禅の教えを受け、帰国前には越州龍興寺で順暁阿闍梨から密教の伝法を受け、多くの経典や法具を携えて帰国なさったそうです。
天台山は天台智顗(てんだいちぎ)によって開山される前は仙人の住む山と呼ばれていたそう、天台山の隣には赤城山(せきじょうさん?日本のあかぎやまとは違います)が有り今でも道教の道観(どうかん、出家した道士が修行し、道教の神々を祀るところ)が有り、月の化身である兎と太陽の化身である八咫烏(やたがらす)の像が出土されているとか。。。。日本の神話に出てくる兎や八咫烏が有ったのですね、最澄はそこにも行ったのでしょうか?
天台山、いよいよ行ってみたくなりました。
その本には、仏教の中に五岳信仰の要素を取り入れたのも天台智顗だったかもしれない!と書いてありました。五岳の中岳嵩山少林寺には行きました、他の山岳にも行ってみたいものです。
いつ行けるようになるのでしょう。
そうそう、その本に面白い事が書いてありました。
天台山は元々洋洋たる大海で、住んでいる人達は漁で生活していたけれどしばしば荒波にでくわし人が死ぬので、東海竜王の九人の王子達が漁民を救うために痛みに耐え其々の鱗を抜き、それを巨大な八葉の蓮の花に仕立て海に浮かべてからは荒波で人が死ぬ事が無くなった、それを見た西王母がこんな綺麗な蓮の花は人間には勿体無いと蓮の花を奪いに来たけれど、漁民を守る為に王子達は考えて蓮の花を美しい八葉の蓮の形に似た天台山に変え、海の苦しみから永遠に解放した!というお話。
西王母、中国の話しでは彦星と織姫を引き離したり、蓮の花を奪ったり、ろくな事はしてないなぁ(笑)
私は椿の季節の真っ先に咲く椿、西王母、その馥郁たる香りを連想させるふっくらと優しいピンクの椿の花の様なイメージなんだけどなぁ!違うの?
楽しい本でした、もっとちゃんと読みたかったけれどその日に返さなければならなくて、どうも完売で売ってもいなくて、残念でした。
宗香