お知らせ・コラム

夏の点前

8月8日には立秋ですが、これから夏本番!という感じですね。8日まで、七十二候「大雨時行、たいうときどきにふる」ですが、暦通り今週の火曜日、驟雨(しゅうう、驟の字は馬が疾走する事らしいので、その位の雨?)とも呼ばれるにわか雨、六本木のお稽古だったので稽古場にいたら、突然の物凄い雷と雨でびっくりいたしました。本当に白雨(はくう)と云われるように、雨足の強さで辺り一面真っ白になり少し先の景色も見えなくなりました。
葛飾北斎、富嶽三十六景に「山下白雨(さんかはくう)」が有ります、快晴の山頂と、山の下の夕立ちの稲妻が描かれています。昔に比べて夕立ち、豪雨の規模が激しいのでゲリラ豪雨も分かりやすいですが、日本にはこういう様子の事を表す言葉も有るという事も知っておくと良いですよね。
主人とクイズ番組を見ていて、この出題は解答者を馬鹿にしてないかなぁ?と2人で話していたのですが、若い方達(そんなに若くない方も。。。)が日本の昔からの言葉をご存知ないんだなぁ!と実感しました。これは私達の年代が伝えてこなかったからじゃないかしら?と少し反省し、昔の方達に比べれば私達も知らない言葉や、知らない事が多いですが、知っている事位は近くにいる若い人達に伝えていかなきゃ!と思った次第です。

夏の点前のお稽古をしています。
名水点、葉蓋、洗い茶巾、いかにお客様に涼しく感じていただくか!を念頭に置いて稽古しています。

名水点は早朝、鳥の飛び立つ前に汲んだ名水を御幣を掛けた釣瓶の水指に入れて、お客様に名水を召し上がっていただきます。仏様にお供えする「閼伽水(あかみず)」も暗い間に汲んでくるんですよ、とお聞きした事があります。お寺様に伺うと、閼伽水を汲む閼伽井が有るお寺も有ります。名水点をするのも大変ですね。

葉蓋は、梶の木の葉を使います。お稽古の時にこれって字が書けるのよ、七夕の時にこれに願い事(乞巧奠の願い事なので、例えば字が上手になりますように!とか、芸事やお裁縫などが上手になりますように!とかを願うのが良いそうです)を書いて吊るしてたの、と言いながら、下手な字を書いてみたりしています。梶の木を植える前には梶の葉が手に入らないので、色んな葉っぱを使っていました。あんまり硬い葉っぱや匂いがある物、毒のある物は向きませんけれどね。でも、やっぱり茎が強くて葉が柔らかい梶の葉は最適です。茎をグサっと刺すだけで刺さります。昔の癖で茎を刺す前に親指の爪で穴を開けられる方が多くて、本当はそれはしませんからね!と言っているのですが。。。。ついつい!って方が多いですね。

洗い茶巾は茶碗にたっぷりと、お客様に、涼しそう!と思っていただけるようにお水をタプタプと入れて、お水をこぼさないように茶碗をそ〜っと両手で持ち出し、音を立てて滝を連想していただけるように建水にお水を捨ててね!と言っています。
瀬田掃部(せたかもん、利休七哲に数えられる方です)が大きな平たい茶碗に水をたっぷりと入れ琵琶湖に見立て、茶杓を茶碗に掛けて瀬田の唐橋をイメージして「瀬田」と銘をつけたのが洗い茶巾の元だというお話が有ります。逸話ですから、本当かい?と云われると、その頃私は生まれていないので分かりませんが、そういうお話が有りますよ!と答えるようにしています(笑)瀬田さんだから、格好のお話になったのかも知れませんしね。ドラえもんのタイムマシンに乗って、タイムスリップできたら良いのに!そうしたら色んな歴史の謎も解けるのに!タイムマシン、できないかなぁ!宇宙船には乗りたく無いけど、タイムマシンは乗ってみたいなぁ!

一覧に戻る

pegetop