大谷翔平選手が二刀流に戻ってきました、ニュースの映像ではとにかく楽しそうに、これからだぞ！という期待が顔にも身体にも満ち溢れていて、小さな少年がそのまま大きくなったような表情をなさっていました。それを見てこの表情、この楽しさに至るにはどんな過酷な努力をなさったのだろう！と感動しました。

何事も、基本や基礎を習得するまでは楽しいよりも苦痛の方が多いような気がします。

茶道にしても、お辞儀、歩き方（学園時代、よく前触れなく学園にいらっしゃった大宗匠が学園生全員を大広間に集めて大広間の端から端まで歩く稽古をつけてくださいました、有難い時間でした）、手の使い方、体の使い方、各お道具（帛紗や茶巾や茶筅も）の扱い方、もっともっと沢山の基本がどうにか見られるようになったかな？と思えるまでには相当な時間がかかりました。学園時代にお家元や先生方、先輩方、小さい頃から教えてくださった師匠が諦める事なく、根気強く教えてくださった事に感謝です。今でも、ここはこうじゃなくてこうしたいのになぁ！と思いながらもきちんとできない事が多いのですが。。。。。点前は勿論ですが、灰形や茶花もなかなか良くできたな！とは思えない事だらけです。

そういう時、何度やっても出来ない苦痛を味わいます、情けないなぁ！と落ち込むこともあります。でも、だんだん楽しい事が増えていって、ここを乗り越えればまた視野が広がるかもしれない！と期待感も味わえます。

一生死ぬまで、楽しみも期待感も苦しみも味わえる貴重な茶道を大事に思いながら生活していきたい！と改めて感じました。

孫のバスケを見に行った主人が（ちょっと今の姿からは想像が出来ないかもしれませんが中学時代からバスケ部です（笑））「1号がずっと手を上に上げてディフェンスしていて、いい形だった、あれが基本だからね」と1号に言っていました。私にはさっぱり分かりませんが、基本、基礎を大事に！というのはどんな事にも言えるのだなぁ！と思いました。

基本、基礎を大事に悩みながら楽しんでいきましょう！

宗香