お知らせ・コラム

名古屋

お別れの会の帰りに、なかなか伺えなかった名古屋の「四間道(しけみち)とりう」さんに伺ってきました。鳥生さんはしばらく誠之庵にお稽古にいらしていましたので、是非一度伺おう!と思っていましたが、名古屋なのでなかなか伺えず。。。。ようやくでした。カウンター8席のお店で、お客様とお話ししながら、料理をする姿を見てもらいたい!というオーナーの想いのようです。
外には薪、玄関には「角大師(つのだいし)護符」、カウンターの中お客様から見える位置にお竈さん(おくどさん)、勿論拘り抜い料理も素晴らしいですが、そのお竈さんで薪を使って炊いてくれる奥様のご実家でつくられたお米のご飯は絶品です。最後はおこげにほうじ茶をかけてもらいいただきました。美味しかった。
偶然ご一緒になったお三人の若い方(四十半ば、娘達と同年代)の素晴らしさに、お若いのに!と感心しました。料理の話は勿論ですが、その他の話しにも耳を傾けてくださり、こちらも若者の話しに耳を傾けて、一緒にいろんなお話しをして楽しい時間を過ごさせていただき、最後には名刺交換もしていただいて、和気藹々とお別れいたしました。
「こういうのが本当の一期一会、一座建立、ですね。本当は3人でのお話しも有ったでしょうに」という主人に「いえいえ、いつもなんでもない話しをしてるだけなんですよ。今日は楽しかったです」と言ってくださり、本当に言葉通りの一座でした。こういう一座はなかなか無いのです、茶事でご一緒していても、あちらとこちらでは違う話しで盛り上がってる!なんて事はざらで、「皆で一緒の話しをするんですよ」と口を酸っぱくして言っていてもその内に又違う話しになっているという悲しい事が多かったりするのに、茶道の経験も無いかもしれない若者とその境地に行き着いた事に驚愕しました。
貴重な経験をさせていただいて、素敵な若者に感謝でした。又お会いして楽しい話しができると良いな!と思っています。

   宗香

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