お知らせ・コラム

口切の茶事

数日前に霜降でした。露が冷気によって霜となって降り始める頃で、「暦便覧」では露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也とあるようです。夜や朝方は寒くなってきました。

十一月にはなっていませんが、口切の茶事をいたしました。

さぁこれから炉になって、これから又半年頑張ろう!と気が引き締まる思いでした。炉を開く事や亥の子餅等はコラムの検索で検索して見てくださいね。

懐石も秋の味覚満載でしたし、亥の子餅に干し柿を添えて、干菓子も栗と葉っぱ。

紅葉の葉っぱ!ってお願いしなきゃいけなかったのに、栗の実と葉っぱ!とお願いしたものですから葉っぱが緑でした、確かに栗の実の頃は栗の葉っぱは緑です。なので前日に急遽、緑の葉っぱに色付けをして紅葉の葉っぱに変身させました。楽しかった!

亭主、半東、半東補佐の御3人はきっとお疲れだったと思います。半東や半東補佐は亭主が動きやすいように気を配って、全体を見通して動かないといけません。とっても難しいポジションです。茶事のスムーズな進行は半東さんに掛かっている!と言える程大事だと思っています。お客様や亭主の動きや全体を見ながら、色々な雑務もこなしていくのは相当の力量が必要です。大変ですね!

先日オーケストラのセカンドパートの方達が、どんなに難しいかというお話をなさっていました。それぞれの楽器にファーストとセカンドがいらっしゃいます。ファーストが輝けるにはどうすれば良いか?ファーストがやり易いようにするにはどうしたら良いか?常にファーストを気遣っているとの事でした。セカンドは目立たないがファーストが目立つと嬉しい!と仰っていて、ファーストにも優っている力量が無いとセカンドは出来ないんだなぁ!と感心しながら、亭主と半東のようだ!と思いました。

半東さんやセカンドさんは亭主やファーストが輝ける事が生き甲斐なんです。素晴らしいですね。

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