お知らせ・コラム

口切の茶事

今日から寒くなりそうですね。

昨日二日間の口切の茶事が終わりました。子守が必要なちっちゃい子が居ると、どうしても1人子守に回らざるを得なくてそれも含めて誠之庵のスタッフ全員で乗り越えました。

恐る恐る10ヶ月ぶり位に懐石も作りました。やはり皆様の喜んでいただけるお顔を想像しながらの料理は、張り合いがありました。献立から料理迄娘が出来る様になって、私は口は出すけど手は出さない、全体の監視員の様な良いご身分です。料理の写真などは小澤宗里のインスタにあがると思います。

2日目は、さぁ中立の為に露地に水を撒こう!と外に出ると曇っていた空からポツポツ雨が☔️あら〜!と急いで露地下駄と露地笠を出し、銅羅を出していたのですが喚鐘に架け替えお迎えをいたしましたが、後座が終えそうな頃外に出てみると雨は上がっていて、又々急いで草履に!

その他にも、火入れの炭は水屋の炉の中に入っていましたがまだちょっと!という頃に、急にお客様から続き薄茶で!とお申し出があり、えっ❗️っと急いで火入れを作り煙草盆を出しました。久し振りに焦りました。

茶事が終わった後主人が、僕は無駄になるな!と思っても続き薄茶になっても良い様にそれに間に合う様に火入れを作っておくよ!続き薄茶にならなかったら又炭をおこして作り直すんだよ!と‥‥

この20年以上年に何度も何度も茶事をしてきてもこんな事があるんだ!と気が引き締まりました。

主人は永井先生のお茶事や、永井先生に手伝いに行っておいで!と御数奇者様のお茶事にお手伝いに行かせていただいておりました。何度もヒヤッとした事でしょう。ですがそのお陰で用心して細心の準備をする!という事を学ばせていただけたのでしょうね。何事も修業は有り難いです。

何だか慌ただしい1日でした。

 

 

 

 

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