お知らせ・コラム

京都へ②

京都の話しの前に。。孫達、そんな事考えてるのね(笑)京都から帰って孫達に会った時の会話「おばあちゃま、このお腹引っ込めた方がいいよ」「引っ込めたいけどなかなかねぇ」もう1人の孫が膝に乗りながら「痩せたらさぁ、このフカフカの膝も無くなるんだよ」「そうかぁ、それもなぁ」その会話ナンジャラホイ!夏になって半袖になると「気持ち良い〜〜」と私の二の腕のお肉で遊ぶ孫達、痩せるべきか痩せざるべきか(笑)健康の為には痩せなきゃですよね〜。
京都2日目は、モーニングをやっているパン屋さんや喫茶店を探して朝からテクテク歩きました。常連客がゆったり新聞を読みながらモーニングを食べている昔ながらのパン屋さん兼喫茶店を見つけて入ってみました。パンも美味しくて、コーヒーも美味しくて、モーニングの他にホットケーキまで頼んで(1人でじゃありませんよ、3人で1つ)幸せでした。朝食を食べながら、今日は何処に行こうか?と話し合い。薬師寺東塔の修理が終わって落慶法要が有ったばかりだから、行ってみる?という事で薬師寺へ。
近鉄特急は全席指定なのでゆったりと座って行けました。
落慶した東塔の心柱の上部には、江戸期の舎利容器に代わり、五重の入子式舎利容器が収められ、五重の一つに川瀬忍先生の青磁(他、四名の方が作られています)も有ります。その事を感じて来たいと思って薬師寺行きを提案しました。
食堂(じきどう)、僧房、大講堂、金堂(こんどう)、東塔、西塔が揃った白鳳伽藍(はくほうがらん)は目を見張る美しさでした。東塔西塔の1番上、九輪のてっぺんには五色の吹き流しが飾ってありました。これは落慶法要のための物で、二百年ぶり、これを逃すともう何百年も見られないと。。。なんて幸運なんでしょう!
金堂に安置されている健康を守ってくださる、東方瑠璃浄土の薬師如来、脇侍(きょうじ、わきじ)の日光菩薩、月光菩薩(がっこうぼさつ)、の薬師三尊、台座には葡萄唐草文、蓮華文様、蕃人(ばんじん、裸形の力神)、堅牢地神(大地を司る神)、霊獣四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)、須弥山、が描かれて、美しい!と感動
薬師寺に行くといつもお聞きする法話、私みたいなよく分かっていない素人に分かりやすくお話ししてくださいます。法相宗の薬師寺は唯識(ゆいしき)唯は唯一のゆい、識は心、ただ心だけ!とご説明いただきました(調べると、識は八つで五感と意識、無意識2つだそうです。唯識思想は難しくて倶舎論と共に大乗仏教には欠かせない精神らしいです)。物事を顔をお日様の方に上げて(そうすると顔が白くなる)楽しむのが面白い、楽しくなくて顔を倒すと面倒になる、面白くても面倒でも顔を上げて聞いてみる、見てみる事が大事!とお話しいただきました。何事にも好奇心を持って、好きになろう!という気持ちを持って過ごさなければいけない!とあらためて感じてきました。
偶然、ボランティアで説明をしてくださっている方にお声を掛けて頂き、お話もお聞きできました。
東塔だけに風鐸(ふうたく)が無いんです、国宝指定された時の状態にして修復しないといけないらしいので、国宝指定になった時に無かったんでしょうかねぇ?
薬師寺の慈恩殿には細川護煕さんの東西融合のフレスコ技法の障壁画が奉納されていました。細かな楽しい感じで菩提樹、お花、沢山の人、風神雷神、天女、等々が描かれていました。1番楽しい〜!と思ったのは、極楽浄土に住むという、上半身は人間下半身は鳥、美しい声で優雅に舞ったり音楽を奏でている迦陵頻伽(かりょうびんが)、どこの迦陵頻伽も美しい若い姿で描かれているのに、細川さんの迦陵頻伽は全員おじさん(笑)それもイケメンとは程遠いおじさん(笑)こういうの好きだなぁ!と思いながら拝見しました。勿論仏教の御教えも感じてきましたよ。
外には贔屓(ひき)が門柱を支えていました。通る多くの人が「亀がいる」と、亀みたいだけど亀じゃないのよねぇ!と心の中で思いながら聞いていました。贔屓、竜生九子(竜の子供)の1匹(何て数えるのかな?)です。重きを負う事を好む子供です。今度9匹の子供の事も書きますね。知っているとこんな所にもいる!あんな所にもいる!と楽しいですよ。
お勉強になった一日でした。

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