お稽古で御道具の作者や銘を聞きます。お稽古ですから、本物もあれば、嘘?これのつもり!として問答することがあります。お弟子さんによっては、お茶杓の作者を答えながら代々のお家元を覚えるために、1月利休様から12月は12代又玅斎迄、月毎に答える方もいらっしゃいます。13代からはどうするの?と聞くと時々どこかで答えるんだそうです。楽茶碗も楽代々を覚える為にそうする方もいらっしゃいます。
それを見ていて、じゃぁ!ついでに七種も答えてたら覚えるんじゃない?と提案しましたが‥‥
長次郎七種、利休七種とも‥
黒ー東陽坊、大黒、鉢開、赤ー早船、臨済、木守、検校
長次郎外七種
黒ー雁取、小黒、閑居、赤ー一文字、太郎坊、横雲、聖
ノンコウ七種
黒ー獅子、升、千鳥、稲妻、赤ー鳳林、若山、鵺
ノンコウ後窯七種
検校、貧僧、大黒、小黒、鉢の子、早船、小雲雀
茶道辞典には長次郎とノンコウだけでもこれだけ書いてあります。
七って大事な数字なのでしょうか?七種は多いですね。
遠州七窯(志戸呂、膳所、上野、高取、朝日、古曾部か伊賀、赤膚、)
七種の蓋置(火舎香炉、五徳、三つ葉、一閑人、栄螺、三つ人形、蟹)
なんていうのも有ります。
茶道事典を見ていると、七種の建水、七種の香合、七種の台、七種の茶入、七種の茶筅、七種の茶碗、七種の天目、七種の棗と、沢山出てきます。
裏千家学園時代、疲れて眠かろうと、酔っ払ってフラフラしてようと、午後10時の点呼の際に廊下に正座して、いろんな事を唱えて覚えさせられました。今、その中の幾つ覚えているでしょう?20歳過ぎてからだったから覚えてないのかなぁ?
中学高校時代に覚えた事は結構覚えているのですが‥‥
それで思い出しました。新約聖書の福音書の順番を覚えるのに、鉄道唱歌(汽笛一声)の替え歌にして、マータイ、マールコ、ルカ、ヨハネ、使徒、ロマ、コリント、ガラテヤ書〜まだ続きますが‥と覚えた歌は今でも歌えます(笑)聖書のテストの時に必要だったんです。
何年か前、聖路加国際病院の話題になって、聖ルカは聞くけど、聖ロカって聖人は聞いた事がないなぁ!と思い調べたら、やっぱり正確には「せいるかこくさいびょういん」と読むらしいのです。英語でSt.Luke’s なのだそうです。聖書もルカによる福音書ですものね。
色々面白いですね。