明日は寒露、陰気日に増長し寒露降る
秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ。
寒露の時期の七十二候は
鴻雁来(こうがんきたる)
菊花開(きくのはなひらく、旧暦の重陽節は10月4日でした、この頃になると菊が咲きますね。)もう一つ、雀入大水為蛤(雀大水にいり蛤となる)
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)蟋蟀はこおろぎのことですが、きりぎりすと呼び秋に鳴く虫の総称でもあったとか。
ライジング、夜明け、コロナからの夜明けを念じて、NHKドラマ「ライジング若冲」の世界も少し意識したライジング茶会が無事に終わりました。
待合の床の間には、
伊藤若冲 山水画
本席の床の間には、
円山応挙筆玉画 皆川淇園賛の御軸
花、槿(小さな) 檜扇(実、ぬばたま)
花入、砂張 三日月型の釣舟
香合 鎌倉彫
薄茶席の床の間には、
池大雅筆 菊画賛
花、芙蓉
花入、唐銅 角木
香合、月形 雁絵 紙釜敷は柴垣
苫屋の柴垣の上に見える三日月と雁、秋ですねぇ!
これで若冲、応挙、大雅、3人が御軸で揃い踏みをしました。
他のお道具も日の出、ライジングを意識して明るく明るく!
主菓子は亀屋万年堂さんに作っていただいた赤の宝珠を!
干菓子は鍵善さんの菊寿糖、菊の葉は雲平で作りました。
裏話を(笑)菊寿糖を紅白でお出ししようと考えていたのですが、鍵善さんから届いた荷物がちっちゃい😱紅白セットでお願いしなくてはいけないのにきっとセットと書き忘れたのでしょう!全く足りません!とてもセットではお出しできない数です。気が付いたのが前日で良かった!急遽夕方から雲平作り!菊の葉を手作りしました。怪我の功名でとても素敵な干菓子になりました。当日だったら困ってた!と冷や汗をかきましたが材料さえあれば雲平も打ち菓子もすぐに出来るので、どうにかなったかもしれないですが……心臓に悪いですね。
まだまだ細心の注意を払いながらの茶会再開ですが、皆様の明るいお顔が何よりのライジングでした。コロナなんかに負けていられません!
ぬばたま、角木のお話もしたいのですが、又改めて書きますね。