今朝、私の大好きだった「ダークダックス」のゾウさんこと遠山一さんが亡くなった記事を読みました。ゾウさんが天国に行ってしまって、全員亡くなってしまいました。寂しいです。小学生だった頃からのファンでした。ロシア民謡、雪山讃歌、他々、メンバーの方々の穏やかな優しい歌声は子供心にも感じる物をいっぱいいただきました。高校生だったでしょうか?もう少し後だったでしょうか?母がダークダックスのサロンコンサートに連れて行ってくれました。少数のお客様しか入れないサロンでのコンサートは感無量でした。コンサートの終わりにメンバー皆さんとお話しできて、涙が出た事を思い出します。「泣かないで、そんなに喜んでくれてありがとう」と肩を抱いてくださったのは良い思い出です。
さて、本題のナンバンギセルに話しを戻しましょう!
ナンバンギセルが咲いていた!と投稿してくださっている方(いつも珍しい花や道端に咲いている何気ない花、野山の花を投稿してくださっています、癒されます)がいらして、そう言えば私も一度だけ咲いているのを見たことがあって、印象深く又何処かで出逢いたいと思っている花です。葉は地中に有って土の上には葉が無いので茶花には使えないかなぁ!と思いますが、どうでしょうね。
ナンバンギセルという名前は、南蛮のキセルに似ているから!とか。パイプの事?そう言われてみるとその様にも見えます。子供の頃は、ポパイが口にしているのしか知りませんでしたが、夏目有彦先生(木曽の塗りの作家で私達夫婦の大恩人で、やはり塗りの作家でいらっしゃる夏目陽介先生のお父様です)に出会って初めて?パイプをカッコよく燻らせて(くゆらせて)いらっしゃる方を見ました。パイプからはとても良い香りがして、大人の素敵なおじ様だなぁ!と思ったものです。なんだかカッコいいのです。私共の娘2人が「熊先生」と呼んでいたように立派な?モシャモシャ?髭を蓄えて確かに熊さんのようでした。今考えたら、子供達から「熊先生」と呼ばれていた有彦先生はどう思ってらっしゃったのでしょう(笑)
ナンバンギセルは、自分1人では生息できません、寄生植物なので葉緑素が無いそうです。ススキやチガヤ、ミョウガに寄生して花を咲かせます。古くは「思い草」と言われていたようで、万葉集には一首「道の辺の尾花がしたの思い草 今さらになどか 物は思わん」とあるのですでにその頃には日本で花を咲かせていたのですね。新古今集などにはもっと沢山の和歌があるようです。万葉集以外の和歌も寂しい歌です。大体、尾花(おばな、ススキ)が寂しい感じで使われますからね、その下に咲いている「思い草」更に寂しい感じだったのでしょう。
漢名を「野菰(やこ)」といって、生薬名「野菰」を煎じて飲むと強壮、消炎、鎮痛作用、喉の痛みに効果があるそうです。喉の痛みに良いなんて知っていれば喘息になる前に探したのになぁ!あっ!咳が酷くなった7月頃はまだ咲いていないかな?