近頃稽古場で気になった事
ゴミです。ゴミ?ゴミ如き?と思われた方も多いと思います。
コロナ禍以降、少し大きめのゴミ箱を置いていますし、洗面所で手を洗った後もペーパータオルで手を拭いて頂くようにしています。道具を清めたティッシュや手を拭いたペーパータオル、水屋で袋から出したお菓子のから等はゴミ箱に入れて頂かないといけないのですが、他の物も入っている事があります。
例えば、濃茶をいただいた後に使った小茶巾、お客様になって食べたお菓子のから(コロナ禍以降稽古ではなるべく準備段階で手を触れなくて良い様に袋のまま、カップのまま出す事もあります)等、本来は持ち帰らなくてはいけない物が入っている事があります。
え〜?捨てて帰っちゃいけないの?今の時代にそんなこと言う?とお思いになられる方もいらっしゃると思うのですが、昔からお茶だけでなく、よそのお宅に伺った時にはゴミは持ち帰るのが暗黙のルールで、お客様をお迎えした側はお客様がゴミを持ち帰ろうとしまいかけたら、いえいえどうぞそのまま置いておいてください!と声を掛けるのも気遣いでした。
自分のゴミを置いて帰る事は申し訳ない!という昔からの日本人の気持ちは大事だと思うのです。
自宅では無い場所でお茶会等を催す時にも、必ずゴミは持ち帰る様にしています。どうぞ置いて帰ってください!とお声をかけて頂く事もあります、そういう時には「有難うございます、お手数をおかけします」と申し訳ないけれど置いて帰る事もありますが‥‥有難いですね。
こういう所で書くのも如何なものか?とも思いますが、若い頃から、女性が使うナプキンも公共のトイレ等には仕方ないので置いてきて良いけれど、よそのお宅に伺った時にはビニール袋を持って行って持ち帰りなさい!と言われていました。
スポーツの場面で、よく日本人のゴミに対する姿勢を評価するニュースがありますが、小さい頃から教えられた日本のゴミに対する考え方が日本人に浸透しているという事なのでしょう。
そういう日本の良い文化を伝えていきたいと思っています。
2024/02/06