夜中からとても強い風が吹いています。暖かい日ですが、少し雨も降っています。今日は雨水(うすい)、この頃に吹くことが多い春一番、九州北部、四国では吹いたようです。関東でも春一番が吹くのでしょうか?
雨水ですから、もうそろそろお雛様を飾る頃ですね。主人が出してくれるかな?お願いね!
草木が発芽し始める頃でもあります。お弟子さんからお庭に出てきた立派な蕗の薹を頂いて、春を味わいました。菜の花も胡麻和えにしたり、ペペロンチーノにしたり、お吸い物に入れたり、美味しいですよね。
昨日は久し振りに(だんだん孫達も大きくなって、其々の都合が有りなかなか全員揃わなくなってしまいました。久し振りに孫6人大騒ぎでした。2号は6号が作って!作って!とうるさいので仕方なく?6号の為に割り箸と輪ゴムでピストル制作をしていました、だんだん子供達だけで遊んでくれて有難いですね)家族全員集合して夕食を…雛祭りには早いのですが、ちらし寿司を食べたい!というのでちらし寿司と、みんながよく食べてくれるポテトサラダ、お稽古が終わってからの食事会なので、前日に具も煮て、お酢も作って混ぜるだけの状態にしておきました。お持ち帰りも含めて一升のちらし寿司も無くなって、沢山食べてくれる家族に感謝です。
雨水の言葉で、水の音を思い出しました。シーンとした茶室に響く、釜からお湯を汲んで茶碗に入れる音、釜にお湯や水を入れる水の音は間断なく流れる滝の音のようで心が洗われます。そういう風に水を落とす事を目標に頑張っているのですが(茶事の時、お客様がお部屋に入られてすぐに蹲に入れる水の音も)、出来てるかなぁ?前にギター奏者がトレモロ(イタリア語で振動、揺らぎの意味だそうです。)を弾く時には、粒を揃えて細い滝が放射状に落ちてくる感じを意識しています。と仰っていました。その言葉を聞いて茶室の水の音のようだ!と、音楽家の方が音楽は引き算の方が難しい!とも仰っているのを聞いて、あぁ!茶花を生ける時の心持ちに似ているなぁ!と感じたり、芸術は同じ感覚が多くて楽しいです。
茶事の迎え付けの折、御都合でお鳴物で!と言いますが、明るいお天気の良い時には陰の銅鑼を、夜や雨の時には陽の喚鐘(かんしょう)を打ちます。ちょっと前に主人が「カンカン石」を手に入れ、先日初めて喚鐘の代わりに打ちました。カンカン石、讃岐で採れるので讃岐石とか、サヌカイトと呼ばれる石で、叩くと高くて澄んだとても良い音です。楽器としても使われているようです。
茶道にも色々な音があって、それぞれ意味があります。一つ一つの音を大事に大事にしていきたいですね。