お知らせ・コラム

蹲踞

処暑も過ぎたのにこの暑さです、ところによってはまだ40度が出るかもしれないなんて地球は大丈夫でしょうか?
仕事で東京に向かう途中の車内で主人が「露地傘、露地下駄が使えない程の雨が降った時のために露地に廊下から使える蹲踞を置こうかと思うんだよね」と、「あの狭い露地に置けないでしょう、立ち蹲踞って事?何処に置くつもりなの?」という私に、「その立ち蹲踞って言葉、いつから使ってる?」えっ?そこ?と思いながら「そう言うんじゃないの?」「だって、蹲って(つくばって)使うから蹲踞でしょ!立って使うのは蹲踞じゃないよね」「確かにねぇ〜、じゃぁ、蹲踞じゃないじゃない!なんて言うのかしらね?」
家に帰って茶道辞典を開いてみましたら、蹲踞、鉢を低く据え、つくばって手水を使うところからこの名がある。据え方によって「立使い」と蹲踞の形式に分かれる。
と書かれていました。
庭園の方から調べると、「蹲踞手水鉢」「立手水鉢」「縁先手水鉢」に分かれる、と書いてあるものが多かったですね。じゃぁ、縁先から使おう!と思っているのだから「縁先手水鉢?」と思ったのです。
現在の露地の蹲踞は、海(手や口を濯ぐ水を流す所)を中央にして、手水鉢、前石、手燭石、湯桶石の四つの役石と、鉢明りの灯籠でできている事が多いように思えます。流儀によって違うのでしょうか?
主人は綿密に計画を立てているようです。さぁて、出来るのでしょうか?

露地の蹲踞は、茶道辞典曰く「浮世の塵」を払うための露地におけるもっとも重要な施設とされ。とあります。
神社等の手水舎(てみずしゃ、てみずや)でも手と口を清めます。神社の説明では、「古事記」に、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から帰って来られた際に水に浸かって、禊祓(みそぎはらえ、穢れを祓い、身を清めること)を行ったことが記されています。この禊祓などを簡略化したものが手水といわれています。と書かれています。
洋の東西を問わずですね、インドでも川に入って清めますし、私の受けたバプテストの洗礼も水に全身を浸けて清めますし、カトリックの洗礼式でも額に水をつけて清めます。
そう考えると露地で蹲踞を使う事がどんなに大事なのか分かります。だから主人は、大雨の時にも手と口を清めたいと思ったのでしょうか?出来ると良いですね(他人事みたいですが。。。(笑))。

車内の会話で、昔母の実家のお手洗いの外に吊ってあった手を洗う物、あれは何て言う名前なんだろう?やっぱり手水?父の実家はちゃんと水道でした。でも、どちらも家の端っこ〜の方にお手洗いがあって、昼間でも1人では行けないし、夜なんて絶対に誰かと一緒にじゃないと行けなかったなぁ!父の実家のお手洗いの外には防空壕も有って怖かった(恐怖)
調べたら、流石にプラスチックとかになっていましたが今でも売っていて、「吊り下げ式手洗い器(手水器)」という名前でした、バーベキューとか、海水浴とか水道の無い外で使うのには便利じゃないかしら!水を入れていけば良いんですから!でも、もうバーベキューも海水浴にも行かないしなぁ!
      宗香

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