九州、山口では大雨の被害が出ているようです。お見舞い申し上げます。
昔よりも気候が激しくなっているようでこれからどうなるのでしょう。心配です。ですが、この暑さでクーラーが欠かせないのもジレンマです。テレビで、部屋を冷房で適度に冷やしてから、除湿にしたら(除湿で温風が出ないタイプのクーラーだそうですが)電気代も倹約できる!と専門家が言っているのを聞いて、電気代が節約できるという事は電気を使う量も節約できるという事じゃ無いの?と早速実践してみました。なかなか良い感じです。特に夜、今までは風が体に当たらないように工夫したり、割と気を遣ってたのですが、部屋が冷えた時点で除湿にすると風も気にならず、部屋は快適な温度でぐっすり眠れるようになりました。
又々中国ドラマで(仕事が終わってからの癒やしです、実在の人物をモデルにした時代劇が面白いです)、結婚式を控えた恋人同士(昔の中国は結婚式までは会ってはいけないのでしょうか?)に新婦の母が「私は西王母じゃないんだから、牽牛と織女みたいにわざと会えないようにしている訳じゃないのよ」みたいな言葉を聞いて、うん?牽牛と織女と西王母?何?関係があるの?知らない事が多すぎる!
七夕の事は過去にいろいろ書いたのですが、これは知らなかった!
中国では、東のわし座の3つの星を牽牛(中国では牛郎と呼ばれるそうです)が天秤棒で2人の子供を担いでいて、西の琴座の織女星と東と西に分かれているという、周の時代(三千年前位?)の星の伝説が生まれ、後漢(前漢、後漢は世紀前と世紀後に分かれているから覚えやすい!と夏目有彦先生に教えていただいた事があります)以降、牽牛織女の恋物語と七夕節に発展してきたそうです。
7月7日、天の仙女達は白い鳩になって地上の河辺へ、仙女達は羽衣を脱いで水浴びをしていた、牽牛はその羽衣を盗み帰れなくなった七仙女にプロポーズ(それってどうなの?脅しじゃないの?と怒る私、でもそれで幸せだったのなら良し!なのかしらねぇ?)一男一女に恵まれる、しかし仙女が人間と結ばれるのは天の法を犯すことになる!と西王母は仙女を天に戻すのです。牽牛は子供達を担いで仙女を追いかけます、もうすぐ追いつく!と思ったその時、西王母が玉の簪でさぁ〜っと線を引くと天の川ができ2人を隔て、それ以降その事に感動したカササギは七夕の日に天の川に集まり互いの尾をくわえて橋をかけ2人を会わせるようになった!という話だそうです。日本でも能の「羽衣」に仙女と漁師の物語がありますし、羽衣伝説も各地にあって中国と同じように相思相愛になって子供もできる!というお話もあります。これも中国のお話からできたものでしょうか?
そうなんだ!それで西王母が悪役なのね!と納得しました。
西王母は崑崙山(こんろんざん)に住む仙女で女神様です。桃を食べて不老不死とか。西の西王母(陰)は東の東王父(陽)と夫婦で多くの子供を生み、長子は南極老人(寿老人)だとするお話もあるようですよ。
西王母に生贄を運んでいた怪物青鳥(せいちょう)もいて、西王母が宴を開く時に出す使い鳥というので、古語辞典では使い、手紙として書かれています。
中国ドラマも中国でのそれぞれの節句や季節の祭り、暦の行事等が描かれていて興味深いですよ。
天の川というと、風炉の時期になると、懐石道具等塗物には露をうち、主菓子を入れる縁高にも出す直前に茶筅を沢山振って水分を落として上の方からパッとうちます。そうすると蓋全体に小さな小さな露がフワッと広がります。風炉になりたての時期にはほんの少し、盛夏に向かって段々多くしていき、秋に向かって又少なくしていきます。稽古でも社中が露を打って縁高を出してきます。大概露が大きかったり(きちんと水を切っていないからかな?)天の川の様に、どちらからどちらの方向に茶筅を振ったのか!分かる打ち方の事も多いので、これじゃぁねぇ!と私に言われてしまいます。「私から天の川みたいになってて、綺麗ねぇ!」と言われたら嫌味だと思ってね!と言っています(笑)