昨日無事に「四君子•四愛」茶会が終わりました。
お出まし頂きました皆様、有難うございました。
2日目は雨が降ってしまいましたが、主人の雨男振り共々お客様の中にも有名な雨女がいらっしゃったにも関わらず大雨にはならずそんなに皆様にご迷惑をお掛けせず安堵しております。このところ、主人の雨男ぶりが減退しております、私の晴女振りが勝っているのかしら?(笑)
私の整体の先生が「嵐を呼ぶ男!って呼ばれてたのに今回はそんな雨にならなくて良かったね、雨男、雨女には龍神様が付いているらしいよ(笑)」と仰って、え〜!それじゃ力が弱まってるって事は、龍神様が遠のいてるって事じゃないですか、そう考えると寂しいですね!と2人で笑い合いました。
寄付の床に狩野秀信筆「蓮花鷺図」を掛けお出迎え
濃茶席では天祐紹杲筆竹一字、狩野尚信筆竹林七賢人の軸、鵬雲斎宗匠を偲んで夏目有彦造 根来経筒反花に蓮花のドライフラワーを入れ、お菓子は半田の松華堂さんに菊を感じながら鵬雲斎宗匠を偲んだ色合いで!とお願いし、作っていただきました。
薄茶席では濃茶席よりも四君子、四愛をより多く感じていただく道具組でお迎えいたしました。万仭宗岱筆 蘭 無聲無心福人の軸、青竹写しの花入に名残りを感じる檜扇の種射干玉を生け、先代沈寿官さんの四君子の水指(蓋には竹雀が)、駒沢春斎の菊蒔絵大棗、四君子や竹、蓮、虎(虎と云えば竹林)、風(虎嘯(うそぶ)けば風生ず)の茶碗、火入には浅尾宗筌の紅葉、佐野長寛の長寛菊白檀塗の干菓子器
点心は、平塚「竹万」さんが四君子、四愛を意識したお料理を作ってくださいました。
今回は名残りでもありましたので、珍しい「上げ炉」を使いました。上げ炉は土壇だけで出来ていて、炉壇を上げたようなので上げ炉というらしいです。中には湿し灰も撒いて炉の灰を入れ、川本光春造の桑網代の風炉先と上げ炉が相まって名残らしい点前座になりました。
お席毎に違う話題で盛り上がるのは毎回楽しいことで、亭主側としてはどんな話題にも付いていけるように勉強が必要ですが、それも茶事、茶会の楽しみです。これからも精進しながら楽しんでまいりたいと思っております。
宗香