テレビの各局の天気予報士さんが、関東辺りはこれから一桁台の気温にはならないようだ!と仰っていますね。
一気に夏が見えてきました。
旅番組で沢蟹が出てきました。4月5月が旬と云われたり、冬眠中こそ旬と云われたりしますが、沢蟹の唐揚げは美味しいですね。
裏千家学園時代、茶事の八寸に沢蟹の唐揚げを使おう!と前日錦市場に行って生きている沢蟹を買ってきました。使うのは次の日なので、バケツに蟹が出てこないように蓋をして寮の部屋に置いておきました。なんとなく沢蟹を飼っている気分になってしまって、次の日可哀想でどうしても唐揚げに出来なくて、他の台所担当の友人に揚げてもらいました。
九州にいた頃には、母から「死んでいる蟹やシャコは食べてはいけません!」と言われて育ったので、蟹もシャコも生きたままお鍋で茹でていましたが、この時にはどうしても油に入れられませんでした💦
関東にお嫁に来て、死んでいる蟹しか売っていないので10年くらいは自宅では蟹を食べられませんでした。お魚屋さんに行ってシャコをください!と言ったら、綺麗に剥いてトレイに並べられている物を出してこられて、「いや、生きているシャコを!」と言ったら、「そんな物有るか!」と怒られました。所変われば品変わる。
端午の節句が近いので、床の間には「三級浪高魚化龍(さんきゅうなみたこうして、うおりゅうとかす)」と、もう一部屋の床の間には粽の画讃、花入は南蛮写唐銅(なんばんうつし、からかね)粽形を、玄関には宮崎県延岡に伝わる郷土玩具「のぼりざる」を置いています。
三級浪高魚化龍、は2020年4月15日のコラムを見てくださいね。コラム欄の検索で端午の節句と入れて頂いても出てきます。三級は三段の滝ではなくて、三列の滝です、ずっと三段の滝だと思っていました。
のぼりざるは、菖蒲絵の幟(のぼり)に張り子の猿が下げられて、風を受けると猿が竿を登っていきます。子供の立身出世、無病息災、五穀豊穣を願って作られているそうです。由来は幾つか説があるようですよ。以前書いた、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)や猿田彦(さるたひこ)も出てくる説も有るようです。
娘達の家の玄関には有職京人形、小刀屋忠兵衛さんの小さな節句飾りを置いています。
このところ、大きな鯉のぼりはなかなか見られませんが(数年前までお隣の従兄弟の家では大きな鯉のぼりを立てていましたが、この頃見ていません!寂しい〜!)、楽しみたいですね。